(柚輝、瑠璃)
(蒼翔、琳、桜苗、春音)
(空良、希々花、雛、優悠、陽琉)
俺、澪、吹樹、涼
まぁ、送らないだろう。
スズにとって蒼翔は遠い親戚なのだから。
野坂なら先生がいるっていうのもあるか…
それだけを言うと、渚於は家から出て行った。
さてと…次はクラスの人達を一箇所に集めないといけないよね…
私は短い一文をクラスのグループトークに送ると、既読の数とかは気にせずに携帯を置いた。
『誰を殺すか決めたいから別に来なくてもいいけど来れるなら8時にいつもの公園に集まって』
月明かりが差し込む公園。
涼を除いた全員が集まってくれていた。
私の冷たい態度に蒼翔が息を呑む。
周りの目も気にせず私は告げる。
別に嫌われようが構いやしない。
これが私なんだから。
前までの私の笑みをわざと浮かべてみる。
笑いながら私はそろそろこの馬鹿みたいなやり取りを終わらせようと思った。
おそるおそる声をかけてきたのはさな。
目には怯えが見えている。
11/06 20:15
To:GM
title:DEATH GAME
※これは桜華高校3年1組の生徒が対象です
※24時間以内に命令に従いなさい
※命令に背いた場合には罰を与えます
※途中棄権は認めません
命令:霧夜蒼翔は碓氷澪以外の者を選べ。選んだ者に碓氷澪から自動で脱落メールを送るとする。
どないするん?とメールを見た瑠璃が蒼翔に尋ねるが蒼翔はただただ青ざめるだけだった。
ついにキレた琳が私の胸ぐらを掴み上げる。
今すぐ殴りたいというのを必死に抑えている表情はもう笑えたもんじゃない。
私はただされるがまま、冷たい目で見続ける。
胸ぐらを掴む琳の手首を掴むとそのまま捻りあげる。
小さな呻き声なんか気にせず私はもっと苦しませようと力を入れたところで背後から誰かに羽交い締めにされた。
空いてる足で陽琉の脛を思いっきり蹴ると陽琉はその場にしゃがみ込み足を押さえる。
私は琳の前まで行くとさっきされたように琳の胸ぐらを掴んだ。
本当なら、DEATH GAMEが無ければ。
あの狭霧高校の2組で咲桜と、将暉と、蒼士と、そしてみんなと、楽しくやっていた。
全てが壊されて、バカが私を大切にしたせいで勝手に死んじゃって。
それで私は悲しんだ。
みんなが私の"友達"だったから。
友達がいるせいで悲しむならそんなのいらない。
掴んでいた胸ぐらを離すと、琳はストンと膝を着く。
私はくだらない話に溜息を零した。
ピリリリリ……
メールの着信音から周りが妙にうるさい。
何に騒いでんの……
11/06 20:24
To:GM
title:DEATH GAME
※これは桜華高校3年1組の生徒が対象です
※24時間以内に命令に従いなさい
※命令に背いた場合には罰を与えます
※途中棄権は認めません
命令:明神柚輝は日にちが変わるまで命令で死ぬ人を除き、クラスメイトに怪我を負わせないように守れ。
そこにいたのは武装した自衛隊。
公園を包囲して、銃を私達に向けている。
そこで私はいつしか先生の言っていた言葉が脳裏を過ぎった。
確か、政府が殺しに来るって……
その声に自衛隊員は冷たく言った。
じわりじわりと寄ってくる軍隊に本気だと分かったみんなが公園の端へと後退する。
さて、この状況どうやって抜けようかな…
まさかこんなことを涼がするなんて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。