「その子はね、金麗家に引き取られたんだよ。」
「そうなるね、その後どうなったかは知らないけど。」
あのヒモ男が言ってたな。
捨てた子がいるって。
つまり五条家で生まれ、すぐに養子に出されたあなたは金麗家に引き取られた。
金麗家は御三家じゃない。
呪術の概念がない家で、たった1人だけ呪霊が見えた。
で、捨てられたと…。
それを偶然俺が拾ったわけだ。
「どうしてお前が突然そんなことを聞いてくるんだ?」
「ひ、拾った?」
「呪力がないのにか?」
「なんだと?」
「なッ、なんだって?」
「ど、どうして、、、生まれた時は何も持っていなかったはずだ」
「それで高専に?」
「生意気な口叩くんじゃないぞ」
「…」
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どうも。作者です。
五条さんと五条の親父の会話長くなっちった
すまんすまん。
じゃ、グッバイ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!