第42話
最終決戦③
デッドの動きを止めなくては……!
だがどうやって!
押し込む力が強すぎる!
俺は懇親の力を振り絞り剣を薙ぎ払う
デッドがよろめいた隙に駆け込み
剣を振り下ろした
カキンッ! と甲高い音と火花が散る
俺は押し込む!
強く!
強く!
強く!!!
「ぐぅゥゥ……き、さまァ…ァァァアアア!」
「うおっ!!!」
── ドサッ!
押し返され剣を向けられる
振り下ろされた剣を身を翻して交した
「ちょこまかと!!」
再び振り下ろされた剣を身を屈め脇の下からくぐり抜け交わすと後ろから斬り掛かる!
しかし、デッドも負けてはいない
すぐさま身を返し俺の剣を受け止めた
穴の空いた壁の向こうで業火が見えた
熱い炎が燃え盛っている
俺達は一歩も譲り合うことなく対峙する
お互い剣を交差させその場を動かずに押し込みあっていた