第39話

キャットナイト
 夜、俺達はこっそりと宿を抜け出し夜会が行われる場所へ向かった。そこには俺たちの他にも3人の男がいた。

「あっ、こっちだよ!」
「道は直ぐに分かったかな?」
「…………」

 その姿に俺と真宙は驚くばかりだった。
「ごめん、驚いちゃうよね」
「分かりにくいから説明するね」

全身黒い戦闘服を身につけ背中に短剣を背負う男、そいつがキャットナイトリーダーのヤマト。

逆に全身白い戦闘服を身につけ背中に銃を背負う男、それがキャットナイト副リーダーのナデシコ。

そして赤い着流しに黒の羽織を身につけ背中に日本刀を背負う男が、キャットナイトの騎士長ダツだった。

「なるほど、満月の夜に変身って訳か」
「凄いね、僕と反対だ」

ダツ「この姿ァ夜の満月でのみだ。それ以外ではなれねぇよ」
ヤマト「この日に僕らキャットナイトは、悪の組織ドラゴンサバイバーの手下を叩き潰す役目を請け負っているんだ」

「それって誰に…!」
ナデシコ「僕達にも総司令官が居るのさ。あの方は滅多に人前に出て来ないから会えないと思うよ」
ヤマト「うん。だけどドラゴンサバイバーを倒すなら手を組もう。君たちはバラベルトを。僕らはその部下を足止めする」
ダツ「奇襲をかけてやるんだ、悪になってもいい、一等区を焼き払う」

「ええっ!」
「やり方が少し乱暴じゃないか?」

ダツ「何を言ってる、勿論俺らは本当に焼き払うわけじゃない」
ヤマト「火の術でバラベルトの家を囲んで彼を足止め出来れば君達だって戦えるだろう?」
ナデシコ「倒して下さい! バラベルトを! そして何にも縛られない自由な暮らしを!」
 俺と真宙は顔を見合わせて頷いた。こんなチャンスを無駄にする訳には行かないのだと。

「分かった、引き受けよう」

ヤマト「ありがとう! 早速だけど作戦会議だ! みんな集まって!」
 ヤマトが皆を呼ぶと彼らの話を真面目に聞く猫たちの姿があった。みんなは家で飼われている猫、今夜みんなを外に連れ出すのが目的、猫は家を守る守り神として飼っている家がほとんどだという。それは真宙が来た時一斉に外へ出て袋叩きにする為なんだとか。

ナデシコ「作戦はこうだ、君たちが外へ家の人を連れ出したらバラベルト家に火をつける。その中で君たちは彼を倒す、やってくれるね?」

「やるしかないだろう…真宙、頑張ろうな」
「うん!」
そうして猫達は作戦通り動き出す。俺は剣に願いを託す、真宙は回復の術式を覚えていた。そして猫達からもポーションを受け取る。

ダツ「無理はするな。万が一のことがあった時はお前達を助けに行くぞ」

「ありがとうダツ!」

ヤマト「さあ、いよいよ時間だよ。行こう! 僕らの未来のために!」
『おうーっ!』

 みんなの声がひとつになる。

 戦うんだ。己のため、他人のため、世界のために!