《しょうside》
俺は、朝からずっとあなたのことを無視していた。そのたび胸が痛む…
1時間目が終わり、休み時間に入ろうとしている頃、ももかは相変わらず俺らの所に来る…
でも俺はトイレと言ってそのばをはなれた。
廊下に出てちょっと歩いたとき目の前に友達と話しているあなたと、あの男がいた。
あなたは、友達になにか言って、
俺のところに来た。
そんな愛しそうな声で呼ぶなよ…抱きしめたくなるだろ。
それでも俺は無視をした。あなたを守るためだと思って。
ガシッ
あなたに腕を捕まれた。
そんなに悲しい顔するなよ。
でも、神様は俺のことを助けてはくれなかった。
あなたは、驚いた顔をした。
言わなきゃよかった…
次の瞬間あなたの目から涙が出てきた…
俺はどうすることも出来なかった…
何で嫌いなアイツといてあなたと居られねぇんだよ。
次の授業があったけど出る気にならなかった。
俺が教室を出て歩いてたら、
廉達もやって来たもちろんアイツも…
はぁ、俺の一番嫌いな声
じんはいつも、ももかの機嫌をとるでもこれは、俺達に負担をかけないため俺の仲間は、優しすぎる…
いつも通り屋上へ行くと…
ガチャっ
え?
あなたと、あの男がいた。
あなたも、俺らの方を見て驚いている…
でもその時間はアイツによって妨げられる…
くそ、コイツ
そう思った瞬間…
廉がそう言った瞬間あなたが悲しそうな顔をした。
小さく愛しい声でそう言った…
でも、今話したらあなたが痛い目にあう。
俺ら全員は、黙って無視をした。
皆辛そうな顔をしてる。
あなたの目が潤んだ時、
あなたを助けるように俺達にそう言った。
あなたは、俺達に何か言いたそうにしていたが、何も言わなかった。
浮所があなたの手を握った…
あなたは、少しだけ顔が赤くなった…
くそ、俺のあなたにさわんじゃねぇ!!
ホントはそう言いたかったでも言えなかった。
今現在、あなたにとっては俺らが悪役で浮所がヒーロー何だろうなそう思ってしまった。
バタンッ
あなたが出ていってからアイツが話し出した。
お前は、黙れよ…
玄樹の言う通りだ…
はぁ、やっと出ていったも思ったのは、俺だけじゃないみたい。
俺だってそうだよ。
岸くんもそうなんだ、皆同じ気持ちだよね。
そっから、俺らは考えた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。