そんなことを考えているとジョングクさんが住んでいると思われる家についた。
さすが、御曹司とだけあって大豪邸。
車の扉が開くとジョングクさんが先に降りてエスコートしてくれた。
家の中に入ると手を繋いだまま
と言った。
私の部屋は3階にあるよう。
私はボディーガードだからジョングクさんの部屋も把握しておかないと。
真横ならいいや。
なにかあったときもすぐ駆けつけられるし。
朝は何時起床なんだろう。
なら、起きるのも遅いだろうな。
と返して彼を追い越すと、後ろから手首を捕まれた。
振り替えると、ジョングクさんが
と真剣な顔で見つめてそう言った。
なんで私が…。
そういうと手を離し前を歩いていくジョングクさん。
離された手が寂しい。
って、私なに考えてんの。
はぁ、もうジョングクさんのせいでいろいろ滅茶苦茶。
これは違う。
いまのは勘違い。
ずっと立ち止まってそんなことを考えていると
ってジョングクさんが無邪気に笑いながらそう言った。
と言い駆け足でジョングクさんの元へと急ぐ。
と言いながらくすくすと笑っている。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。