第9話

勘違い
1,590
2019/01/02 12:36
そんなことを考えているとジョングクさんが住んでいると思われる家についた。
さすが、御曹司とだけあって大豪邸。


車の扉が開くとジョングクさんが先に降りてエスコートしてくれた。


家の中に入ると手を繋いだまま
ジョングクさん
ジョングクさん
あなたの部屋まで案内するね
と言った。


私の部屋は3階にあるよう。


私はボディーガードだからジョングクさんの部屋も把握しておかないと。
〇〇
〇〇
あの、
ジョングクさん
ジョングクさん
ん?
〇〇
〇〇
ジョングクさんのお部屋はどこですか?
ジョングクさん
ジョングクさん
あー、俺の部屋はあなたの部屋の真横だよ
〇〇
〇〇
分かりました
真横ならいいや。


なにかあったときもすぐ駆けつけられるし。


朝は何時起床なんだろう。

〇〇
〇〇
朝はいつ頃起きられますか?
ジョングクさん
ジョングクさん
んー、わからないかな、俺朝苦手だから。
なら、起きるのも遅いだろうな。
〇〇
〇〇
なら、起きるのも遅いですね
と返して彼を追い越すと、後ろから手首を捕まれた。


振り替えると、ジョングクさんが
ジョングクさん
ジョングクさん
あなたが起こしてよ
と真剣な顔で見つめてそう言った。
〇〇
〇〇
え?笑
ジョングクさん
ジョングクさん
だから、あなたが俺のこと起こしてって
なんで私が…。
〇〇
〇〇
でも、
ジョングクさん
ジョングクさん
いいの、決定ね
そういうと手を離し前を歩いていくジョングクさん。


離された手が寂しい。


って、私なに考えてんの。


はぁ、もうジョングクさんのせいでいろいろ滅茶苦茶。


これは違う。


いまのは勘違い。
ずっと立ち止まってそんなことを考えていると
ジョングクさん
ジョングクさん
迷子になるよー
ってジョングクさんが無邪気に笑いながらそう言った。
〇〇
〇〇
ならないですよ!
と言い駆け足でジョングクさんの元へと急ぐ。
〇〇
〇〇
あの、さっきからバカにしてますよね?
ジョングクさん
ジョングクさん
してないよ笑
と言いながらくすくすと笑っている。

プリ小説オーディオドラマ