第147話

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2022/08/12 03:18




いつかまた巡り会えたら_______








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??
それでは、新郎新婦ご入場です!



司会の声に合わせて、重厚なドアが開かれる。

そして、私はゆっくりと顔を上げる。

たくさんの人の拍手の中を私は歩く。

そして、観客席を進んだ先には_______
















まい、すごく綺麗だ
まい
ありがとう、廉


私は廉にベールを脱がしてもらう。

レースがなくなった視界には、私を見つめて微笑む廉がいた。

私の大好きな人。

私の……愛する人。


神父
橋田廉さん
はい
神父
あなたは良き時も悪き時も、


昔、2人まだうんと小さかった頃、夕焼けの公園で毎日のように遊んでたよね。

あの頃の私は、あの時間にすごく救われてたんだよ。

廉はいつだって、何があったって私のことを待っていてくれた。

だけど、中学生のときすれ違っちゃったよね。
神父
富める時も貧しき時も、
高校生になってから勝手に友達に戻った私に、廉は何も聞かず合わせてくれたよね。

廉とサナと行った遊園地、すごく楽しかったよ。

廉が告白してくれた時、私も好きだったよって本当は答えたかったんだよ。
神父
病める時も健やかなる時も、

私とお兄ちゃんとの妊娠が発覚したとき、自分を犠牲にしてまで助けようとしてくれた。

私が一人の部屋で泣いていたら、廉が来てくれた。
神父
共に歩み、他の人に依らず、

大学生になった廉はすごく頼もしくなっててドキドキしたんだよ。

私のことずっと想っていてくれてありがとう。

ずっと待っていてくれてありがとう。
神父
死が2人を分かつまで、川名舞さんを愛することを誓いますか?


プロポーズしてくれてありがとう。


私と一緒に生きてくれてありがとう。


私を愛してくれてありがとう。

はい、誓います
神父
川名舞さん
まい
はい、誓います




やっぱり今だって考えるよ。

私とお兄ちゃんが兄妹じゃなかったら。

あの時、私が飛び降りなかったら。

廉と昔公園で遊んでいなかったら。

きららが私をいじめなかったら。

「もしも」の世界線はたくさんあって、どれが最善の世界だとか、この世界は間違っているかなんてわからない。

だけど、どれだけ他の世界を思ったって、結局私がいるのは「今」なんだから。

だから私は________









"今でもお兄さんのことが好き?"











_______うん、好きだよ


「兄」として私はお兄ちゃんが好きだよ













神父
それでは誓いのキスを


廉、愛してる________



2人の唇がそっと合わさった。





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