《シュン》
俺は自分の部屋のドアをバンッと閉める。
暗闇と無音が俺を包む。
俺はずるずるとドアに背を預け座り込む。
もう……ダメだ……
もう……限界だ……
こんなの望んでなかった。
俺はまいを好きだと思ってるだけで、十分だったんだ。
誰にも言わず、一番近くで、一番遠くでまいを見守って。
いつかまいが愛する人と結ばれるのを笑顔で見送る。
それでよかったんだ……
ちがう……そうじゃないとダメだったんだ。
俺はずっと後悔してる。
初めてまいと禁忌を犯した日。
あの日……俺が抑えられていれば。
こんなことには……
なあ……お願いだ、まい。
俺のこと嫌いになれよ……
変態だとかスケベだとか言って、今すぐ俺を追い出してよ……
じゃないときっと……
戻ることのできないことになってしまうから。
いや……
本当はもう戻れないんだ。
ごめんな……
まい
全部お兄ちゃんのせいだから。
だからどうか今は
何も知らず笑っていてくれ……
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作者です!
読んでくださってありがとうございます〜
できたら♥・⭐・コメントよろしくお願いします⊂(・▽・⊂)
めちゃくちゃ喜びます
あと、気軽に話しかけてください!
みなみに、今私がはまっているのは「花子くん」と「かぐや様」ですかね〜
アニメとかボカロが好きなオタクなので、よろしく(*˘︶˘*).。*♡
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。