私は、あの後教室に戻った
ちゃんと私の席があった
それから何事もなく一日が終わった
靴を履き門を出ようとしていたら
女子生徒「ねぇ、ちょっといい」
クラスメイトの女の子達から話しかけられた
女の子たちについて行くと
ドンッ
いきなり押し倒されてしまった
女子生徒「あんた、本当にうざすぎ」
女子生徒「どこまで私らをイラつかせんの?」
女子生徒「本当に消えてくれない?」
女子生徒「邪魔で仕方ない」
女子生徒「それとさ、ラウールくんに近づかないでよ」
女子生徒「ラウールくんは優しいからあんたみたいなやつでも助けたんだよ。自分が特別とか思ってんじゃねぇよ。勘違いすんな」
分かってる…
わかってるよ…
私だけが特別なんて思ってない…
金髪の子は誰にでも優しい
朝だって困ってる女の子を助けてたもん
私だけに優しいわけじゃない
そんなこと分かってるよ…
女子生徒「とにかくラウールくんに二度と近づくなよ」
足がまた痛くなってきた…
もう、近づかない
これ以上迷惑かけたくない…
私は、きんp…ラウールくんたちの横を急いで通り抜けた
近づかないようにしないと…
ラウールくん達にも迷惑がかかっちゃう…
私なんかが話していい相手じゃない…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。