前の話
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代表決定戦当日,
私達は伊達工業高校とあたった
前のインハイの時に烏野の相手をして負けたチーム
けど,やはり守備力は完璧で,力強いスパイクも見れたため,やはり強敵
さぁ,どうやって壊そうか
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徹達がトイレに向かった後,皆に体調等について聞いて回った
全員が万全な準備が完了していて,やる気に満ち溢れていた
楽しそうに喋っているところもあった
皆リラックスしてるな…
あんまりにやることがないもんだから,外へ行こうと足を向けた
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対戦表を見ていたら,後ろから野太い声が聞こえてきて,振り返る
なんか,いつのまにか牛島君から牛若に呼び方変わってる
…
腕時計を見た
うん,大丈夫
やばい奴じゃん←
白鳥沢の荷物置き場に行くために私達は歩き出した
ほんと,牛若なにもわかってない…
ドンッ
角を曲がったら誰かとぶつかった
私何回人とぶつかるのよ…
すると日向の後ろから声が聞こえてきた
…
ごめんね牛島若利君よ…
徹に手を引かれ戻っていると,また日向の姿が見えた
あれ,会話してないじゃん
去っていく後ろ姿は…
伊達校,だ
あ,もしかして牛若が言ってた…
えまって,それってつまりさ,
隣で徹と岩ちゃんが威嚇するように日向を睨んだ
もうそのガキみたいな精神卒業しなよ…
…
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日向𝑠𝑖𝑑𝑒
…
当たり前かのようにそう言い放ったあなたさん
なんだろう,強がりとかそんなの全く感じない
ただ,
“ 勝つことが始まる前から決まってるみたい “
そんな気がした
キャプテンや大王様,影山なんかよりも
圧倒的にあなたさんの方が怖い
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。