美麗ちゃんに“朝練がない”と言われたからゆっくり起きていたらいきなり岩ちゃんからメッセが来て
焦って準備して来た
あの子,“ない”って確かに言った
なのに
なんでそんなに笑ってるの
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徹𝑠𝑖𝑑𝑒
珍しかった
あなたが遅刻なんて
彼女はサバサバしてて
ちょっときついとこもあるけど
真面目だからこういうことは殆どなかった
そういうと彼女は
黙りこくってある人の方に視線を向けていた
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美麗𝑠𝑖𝑑𝑒
馬鹿だなぁほんとw
流石に私も“いい子”演じるの疲れちゃったや
先輩から受け取ったドリンクの蓋をまた開けて
粉を異常なほどに多く入れる
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は?
今,まっきーからたしかに「まずい」と聞こえた
嘘
矢巾が必死にフォローしてくれるけど
私だってずっとドリンクを作り続けてきた
それなりに自信はある
今日は確かにちょっと苛ついてたかもしれないけど
気分どうこうで私の出来は変わったりしない
まさか…
あんた
もしかして
あー,私やっぱこの人無理
前と同じことなりそ,最悪
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。