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第1話

心の悲しみ
7
2019/05/09 09:07
「ごめんね助けてあげられなくて」
道端に犬が車に轢かれて死んでいた
首輪はついていなかったしきっと野良犬だろう私は犬が轢かれて死んでいた道路の近くの公園の木の下にうめてあげた。
「雪乃…凛?だっけ」
誰かに名前を呼ばれ振り向くとそこには同じクラスの人がいた
「あなたは柏木…」
下の名前が出てこず柏木で止まってしまったすると
「睦。柏木睦」
「あ、睦くんかごめんね」
笑顔を作って笑う
すると、睦が埋めかけの犬を指さして
「それ、何してんの?」
睦は表情を一切変えずに言う
「 ああ、道路で轢かれてたからこの子をここに埋めてや…」
「なぜいちいちそんな事をする」
睦は凛の話を聴くことをせず途中で自分の意見を言った
「あの時言った通りだよ。」
悲しそうな顔をして凛は犬の死体をうめ始めた
凛と睦しか居ない公園。少し冷たい風が吹き始めた。
「チッ…」
舌打ちをし睦は立ち上がりその場を離れ歩き出す。
公園を出た睦が一度立ち止まり
「なんでだよ…」
と涙を流しながらそういった

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