第2話

#2
87
2020/08/06 11:02
《次の日 学校》


あのことがあってから、学校でも気まずくなってしまった
私に構ってたら先輩との恋が実らない…じゃん
でも、付き合ったら付き合ったで少し…モヤモヤする




















《廊下》
女子
明莉のばか〜!
伽利 明莉
wwwwwww






















今一瞬、誰かが横を通った気がして、振り返ると




















伽利 明莉
……るぅくんボソッ
女子
……?
女子
おーい!明莉ー?
伽利 明莉
えっえ?
女子
どうしたの?後ろ見て
伽利 明莉
あぁ、いや、なんでもないよ





















るぅくん、今頃何やってるのかなぁ……
先輩と仲良くしてるかな
……今日の部活の時に聞いてみるか
………………………………………………………………
《部活》
私は今、卓球部に入っている
飾先輩も一緒。
仲良くしてもらってて、いつもペアを組んでいる。
















伽利 明莉
あ、あの、飾先輩
橘 飾
んー?
伽利 明莉
るぅと先輩のことどう思いますか?
橘 飾
るぅとくんのこと?
橘 飾
うーん…そうだなー…
橘 飾
いつも移動教室とか、お昼とか、共に過ごしてるかな
伽利 明莉
そ、そうなんですか
橘 飾
なに、るぅとくんのこと、好きなの?
伽利 明莉
そんなわけないじゃないですかww















そっか、るぅくんアタックしてるんだ
そりゃあ好きな子と一緒にいたいし、好きな子に振り向いて欲しいもんね















橘 飾
表情硬いけど、大丈夫?
伽利 明莉
硬かった…ですか?
橘 飾
えぇ……。大丈夫?
伽利 明莉
はい……。
橘 飾
…少し休憩しましょ?
伽利 明莉
はい……。
















別にいいはずなのに。
るぅくんが成功してるんだからいいじゃん
なんで?なんでこんなにモヤモヤするの?
るぅくんが幸せで嬉しいはずなのに、素直に喜べない…
でもバカにしてこないかもしれないし、大丈夫かな…















橘 飾
るぅとくん、言ってたよ
伽利 明莉
なんてですか…?
橘 飾
「昨日明莉に勘違いさせちゃった…。ちょっと落ち込んでる感じだったし、不安だなぁ」って
伽利 明莉
心配してくれてたんですか?
橘 飾
そう…なるのかな
橘 飾
私と行動する時、いつも明莉の話。
伽利 明莉
そうなんですか
伽利 明莉
飾先輩はるぅと先輩のこと好きですか?
橘 飾
えぇ、もちろん
橘 飾
……ああっ、恋愛じゃなくて友達として。
















嬉しいような、気まずいような。
でも、心配してくれてたんだ……。















橘 飾
るぅとくんって確か……
伽利 明莉
バレー部です
橘 飾
そうだったね、バレー部って…
伽利 明莉
隣に居ますね
橘 飾
応援しに行ったら?
伽利 明莉
いやいや、いいですよww
橘 飾
wwwwwww
















《帰り》
ぼっちでいつも帰る。
時間は…7時くらいかな
いつも通りぼっちかと思っていたら















るぅと
明莉!
伽利 明莉
るぅくん…
るぅと
どうだった?家庭科のテスト
伽利 明莉
……見て
るぅと
めっちゃ怪我してるじゃん…
伽利 明莉
いやぁ、包丁落とした時に掴んだらこんなことにww
るぅと
もう……
るぅと
やっぱ馬鹿だねwww
伽利 明莉
だからバカにしないで!
るぅと
はいはいwwwww
伽利 明莉
( ̄ ^  ̄ ๑))プイッ















まーったバカにしてくる
もう嫌……
高3なのに妹感覚!?はぁ……















伽利 明莉
もう……やめて
るぅと
……?
伽利 明莉
馬鹿にするの辞めて
伽利 明莉
私だって、もう高三なのに……
伽利 明莉
妹感覚みたいに扱われても困る
るぅと
そういうつもりじゃ……
伽利 明莉
昨日言ってたじゃん!妹みたいって……!
伽利 明莉
私だって馬鹿やらないでちゃんとやろうって決めてるのに…
るぅと
ご、ごめん…ね?
伽利 明莉
そういえばいいって思ってるんでしょ
伽利 明莉
やめてって何回も言ったじゃん…
るぅと
ごめん……
伽利 明莉
もういいよ、これからはあまり関わらないようにしよっか
るぅと
それはいy…
伽利 明莉
飾先輩に猛アタック出来るでしょ?
伽利 明莉
じゃあ、そういうことで















これで良かったんだよ。
そしたらバカにされることは無いし、
飾先輩にも集中出来る
それでいいじゃん















伽利 明莉
私、少し言いすぎたかな














後ろを見ると















静かな通学路が広がっていた

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