第29話

#29
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2020/10/04 21:57
伽利 明莉
す、すみません、道路塞いじゃって、すぐどけますのd…
さとみ
明莉ちゃん?
伽利 明莉
さとみくん…!?
さとみ
あの……公共の場でいちゃつかないでください…ww
伽利 明莉
違うんです!るぅくんが…!!
さとみ
…るぅとは何喘いでんの?
伽利 明莉
…る、るぅくん、さとみくんだよ
るぅと
えぇっ!?






















びっくりしたような顔で振り向く
いたって気づかなかったのだろう



















るぅと
ええと、これは…その…
さとみ
お前、明莉が困ってたの知らなかっただろ
さとみ
どのくらい長くやってたのかは知らねーけど、手加減してあげたらどーだ?
るぅと
だーって!明莉がコスプレ喫茶やるんですよ!?
るぅと
想像しただけで萌えるじゃないですか!萌え!
さとみ
お前…そんなやつだっけ?
伽利 明莉
ススス…====(((°_°   ;)
るぅと
ご、ごめんって〜、引かないでよ(・ε・` )
伽利 明莉
う、うん(;´・ω・)




















さとみくん来てくれて助かったかも(;´・ω・)
「そういえば、そろそろ文化祭だな」と、さとみくんが口を開く
莉犬くんから、私がコスプレ喫茶やることを聞いていたらしく、
別れ際に
「るぅとは、アニキャラ好きだから覚えておいてね」
と、耳元で教えてくれる。
なんのキャラが好きかは分からないけど…。





















文化祭まで


あと、2日


るぅとくんの誕生日まで


あと2日


最後はどう祝おうかな



















るぅと
ねぇねぇ、明莉
伽利 明莉
ん?
るぅと
帰ってきた時は、一緒に酒でも飲めるかな
伽利 明莉
飲めるんじゃない?ww
るぅと
…いつ帰ってくるの?
伽利 明莉
2年後って言ったじゃんww
るぅと
それはそうだけど、日にち
伽利 明莉
それはわかんないなぁ…ww
伽利 明莉
でも、約束。るぅくんの誕生日までは絶対戻ってくる
るぅと
約束だよ?
伽利 明莉
約束(´^ω^`)
るぅと
破ったら一生話してやらないんだから
伽利 明莉
はいはいww





















「大好き」「愛してる」
そんな言葉は1度も出ない会話。
それだけが私達の会話とは言わないけど、
さりげなく言ってくれたっていいじゃん…






















伽利 明莉
ちょっとくらい大好きって言ってくれてもいいじゃん
るぅと
……
るぅと
明莉、僕の家よってってよ
伽利 明莉
なん…で?
るぅと
いいから
伽利 明莉
う、うん…
《るぅとHOME》
るぅと
…はい、僕になんて言って欲しいの?
伽利 明莉
…?























言って欲しいって何を?え?
もしかして、思ってたこと口に出ちゃってた…!?
そんなこと、私に限って……
……ありそう
「口に出てた?」ときくと、「バッチリ」と答える
そうなら言ってくれればいいのに!バカ!





















伽利 明莉
……///
るぅと
(´Д`)ハァ…
るぅと
明莉、こっち見て
伽利 明莉
(;・3・)~♪ 
るぅと
僕の目だけ見て
伽利 明莉
な、なに…//
るぅと
愛してる(耳元
伽利 明莉
ひゃっ…//
るぅと
って、言えばいいの?
伽利 明莉
……//
るぅと
あれ、赤くなってるww照れてんの?
伽利 明莉
照れてないもん
るぅと
うっそだーww
伽利 明莉
照れてないもん!
るぅと
照れてるくせに
るぅと
素直に言いなよ


















そういってすぐに小馬鹿にしてくる
しかもめっちゃ(*`・ω・´)←みたいな顔してくるしww
床に座って、ブカブカのパーカーをきたるぅくんが目の前に居る
その姿なんて直視できないけど
でも、気持ちだけは伝わってると思う
多分それだけで十分だから、バカにされても気にしない…のかな?




















るぅと
ちょっと寒くなってきたね
伽利 明莉
もう10月だよ〜((ヾ(・д・。)フリフリ
るぅと
一応暖房つけてるけど、寒い?
伽利 明莉
ちょっと肌寒いけど大丈夫(´^ω^`)
るぅと
僕の暖房、壊れてるからここまでしか上がらなくて(;´・ω・)
るぅと
タオルケット持ってくる?





















戸惑っていたら、るぅくんが階段を上がっていく
多分取りに行ってくれたんだろう
静かになった1階を見渡してみると、
男子の部屋だなぁ…と、改めて思う
るぅくんの家には小さい頃から入っていたから、他の人よりは慣れてるものの、
この感覚は慣れてはいけないと思う
だから帰ることにした
「用事が出来たから帰るね、急にごめん」
1階から二階にいるるぅくんへ声をかける
「…気をつけてね!明莉!」
そう、返される


この先のこと、ずっと考えていたら、誰かに声をかけられた




















莉犬
明莉ちゃん!!
伽利 明莉
莉犬くん!?
莉犬
やっほー、今帰り?
伽利 明莉
そんな所です(;´・ω・)
莉犬
クンクン (*´ω(・ω・*)この匂いは…るぅとくん家の帰りですね!
伽利 明莉
なんで分かるの!?
莉犬
鼻はいいんです(`・ω・´)
莉犬
何か決断しなきゃ行けないことがあるんだね
伽利 明莉
……!?
莉犬
明莉から、少しだけ決断の匂いがする
伽利 明莉
決断の匂いなんてあるの?
莉犬
意外とあるもんだよ?ww
莉犬
何に悩んでるの?
伽利 明莉
…あまり言わないで欲しいんですけど、

























そう、前置きを置いて留学の話を持ち出す
予想通り、莉犬くんはびっくりしていた
でも、少し考え込んで口を開く
「るぅとくんのことは任せておいて!」
この一言だけ。
莉犬くんに聞いた私が馬鹿だったかな(  '-'   )
莉犬くんとそこで別れて、自分の家へ向かう
あと5ヶ月、5ヶ月でさよならか…
まずは明日、楽しまなきゃ!

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