第7話

第7話
13
2022/11/08 08:43
そして土曜日の朝である。
ひろみが何やら庭で作業をしていた。
森田広行
森田広行
博美さん、おはようございます
坂本 博美
坂本 博美
広行君、おはよう。散歩?
森田広行
森田広行
いえ、ジョギングです。
きれいな花を植えてるんですね
坂本 博美
坂本 博美
ふふっ、ありがとう。美代が育てているのよ
森田広行
森田広行
えっΣ(゚д゚;)あいつが(イメージわかねぇ)
坂本 博美
坂本 博美
いま、イメージが湧かないって思った?
森田広行
森田広行
はい、思いました
坂本 博美
坂本 博美
あの子あれでもお花好きなのよ?
森田広行
森田広行
へぇ?初耳・・・。でも誰か来るんですか?
坂本 博美
坂本 博美
えっ・・・
森田広行
森田広行
えっΣ(゚д゚;)
なぜか意外な反応されて・・・
坂本 博美
坂本 博美
あー、実はね・・・わたしお見合いするの
森田広行
森田広行
えっΣ(゚д゚;)博美さんも?
坂本 博美
坂本 博美
そう。ってかあなたのお兄さんもお見合いするんですって?
森田広行
森田広行
あぁ・・・明日ね・・・で?博美さんは・・・
坂本 博美
坂本 博美
私も明日なのよねー・・・。偶然同じ日にお見合いなんてね
森田広行
森田広行
なんか変な縁ありますね・・・
坂本 博美
坂本 博美
あんな性格していて上手くいくとは思わないけど?
森田広行
森田広行
・・・・・っていうか妬いてます?
坂本 博美
坂本 博美
妬くわけないわよ、あんな人に
森田広行
森田広行
でも、いいんですか?
坂本 博美
坂本 博美
えっ?どうして?
あした出会う人がとてもいい人なら即OKするわ
森田広行
森田広行
いいんですか?それで・・・
森田ひろみ
森田ひろみ
・・・・・・
その話をひろみが聞いているとも知らず・・・
坂本 博美
坂本 博美
お姉ちゃんが紹介してくれる人なのよ❤️いい人に決まってる!
森田広行
森田広行
・・・・・・
坂本 博美
坂本 博美
そういう広行君こそいいの?
森田広行
森田広行
なんで俺の話?
坂本 博美
坂本 博美
美代・・・あなたの弟君・・・確か武尊君だっけ?
森田広行
森田広行
はぁ?なんで美代の話なんて・・・
坂本 博美
坂本 博美
さっきね、久しぶりに再会して、嬉しそうに出かけて行ったから・・・
森田広行
森田広行
・・・・・
坂本 博美
坂本 博美
やっぱり気になるのね・・・
森田広行
森田広行
べつに?あいつのことなんとも思ってないし?
坂本 博美
坂本 博美
そうなの?
森田広行
森田広行
そうですよ・・・・。それより、明日、上手くいくといいですね。応援してます
坂本 博美
坂本 博美
ふふっ、ありがとう
森田ひろみ
森田ひろみ
・・・・・・
ひろみは何も言わずにその場から立ち去った。
そして、つかの間のデートのようなものをしているのは、美代と武尊だ。
坂本美代
坂本美代
わぁ!すごーい!!
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
・・・・・
坂本美代
坂本美代
・・・・・・(笑)
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
気に入って貰えたみたいで嬉しいです
2人はいつの間にか、時々会うようになっていた。
坂本美代
坂本美代
武尊は私のこと女の子扱いしてくれるよね
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
当たり前じゃないですか。美代さんは女の子なんですから・・・
坂本美代
坂本美代
ここは私とあなたの秘密の場所になるね
わたし、すごくドキドキしてる。
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
秘密の場所か。たしかにそうですね・・
坂本美代
坂本美代
わたし、武尊のこと好きだよ・・・ちゃんと男子としてね。もう恋愛なんてって思っていたけど武尊となら・・・
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
・・・・ダメですよ、僕なんか
坂本美代
坂本美代
どうして?年下だから?
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
僕なんかと付き合ったらきっとあなたはダメになるよ・・・
坂本美代
坂本美代
どうして?森田家と血が繋がってないから?
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
・・・・・・
坂本美代
坂本美代
そんなの気にしないよ?わたしは武尊のそばにいたい・・・・武尊の力になりたい・・・
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
でも・・・・
坂本美代
坂本美代
そばにいるだけでいいから!そばにいて欲しい
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
・・・・・いますよ・・・
坂本美代
坂本美代
・・・・・
森田武尊(たける)
森田武尊(たける)
ずっといます・・・
坂本美代
坂本美代
ありがとう
だけど・・・・これが何を意味するかはまだ美代はわかっていなかった。


武尊君の秘密を知るまでは・・・・。
そして気分よく帰ってきた美代は・・・
森田慎二
森田慎二
おかえりなさい、美代さん!なんかいいことあったんですか?
坂本美代
坂本美代
慎二君、いらっしゃい。まぁね
と、嬉しそうな顔
森田広行
森田広行
武尊とデートしてたんだってさ
森田慎二
森田慎二
えっΣ(゚д゚;)武尊と?元気してた?
坂本美代
坂本美代
いいでしょ?べつに・・・。
慎二君、武尊君、元気にしてるよ?
と、広行を無視した。
森田慎二
森田慎二
そういえば武尊のやつ最近帰って来るようになったね。美代さんのおかげかな・・・
坂本美代
坂本美代
そうかな?だって私たち・・・
付き合っていると言いたかったが・・・
坂本美代
坂本美代
(まって、まだ好きだって言われてない・・・)
そう戸惑ったが、広行は
森田広行
森田広行
アイツはやめとけ!不良だって言っただろ?
坂本美代
坂本美代
どうしてそんなこと言うの?弟って認めたんでしょ?武尊のこと悪く言わないで!
森田広行
森田広行
あいつと付き合ったら必ずこうかいするぞ?
坂本美代
坂本美代
!?
なぜか壁ドンされている美代さん。
森田慎二
森田慎二
あ、あのさ・・・
慎二は止めようとしていたが、2人の喧嘩は収まる気配なしだ。
坂本美代
坂本美代
武尊はあんたと違って優しいし?私をちゃんと女扱いしてくれるし?
森田広行
森田広行
そうじゃなくて・・・俺が言いたいのは・・・
森田慎二
森田慎二
ストーーップ!
2人
!?
急に慎二が叫び・・・
森田慎二
森田慎二
あ、あのさ・・・武尊が帰ってきたみたいだから(本当は嘘)それ以上話すのは、❌ね?
坂本美代
坂本美代
・・・・
森田広行
森田広行
・・・・わかった・・・
坂本美代
坂本美代
それより、あんたさ、他人の家に上がり込んでなんの用?
森田広行
森田広行
あー・・・あのなぁ俺だって用があるんだよ!
博美さんに
坂本美代
坂本美代
ヒロねぇに?
森田広行
森田広行
そうなの!博美さんがお見合いするって言うからさ・・・。渡しといて?
と、花束を差し出す。
森田慎二
森田慎二
何そのお花・・・
坂本美代
坂本美代
・・・・・綺麗なお花・・・
美代は受け取りその花を眺めている。
森田広行
森田広行
お、お前にじゃないよ!博美さんにだ!博美さんに渡せよ?
坂本美代
坂本美代
なんでお見合いするのに花なんか必要なの?
森田広行
森田広行
いいから!渡せよ
そう言って出ていった。
坂本美代
坂本美代
・・・・わかったわよ・・・・
でも、ちょっとズキっと来たのは気のせい?
だけど、玄関の外では・・・
森田広行
森田広行
何言ってんだ、俺は・・・・
実はその花は美代に贈るつもりでいたのだ。
森田慎二
森田慎二
すごいね、綺麗だね
坂本美代
坂本美代
意外ね、あいつ見る目あるんだ・・・・
森田慎二
森田慎二
博美さんのためだからねぇ😁
とからかうように言った慎二は美代の気持ちを確かめようとした。
坂本美代
坂本美代
へぇ・・・・そうなんだ。
関心がないのか?
森田慎二
森田慎二
なぁんてね。兄ちゃん花屋でバイトしたことあるみたいだし・・・なんかの願掛けじゃない?
坂本美代
坂本美代
願掛け?
森田慎二
森田慎二
そう、例えばさーお見合いがうまくいきますように・・・とか?
坂本美代
坂本美代
それ変でしょ。だって広行はヒロねぇのこと・・・
森田慎二
森田慎二
果たしてそうなのかな?
坂本美代
坂本美代
えっ?
森田慎二
森田慎二
まぁ、いいや・・・俺、弥生ちゃんと宿題する約束してるから
とさっさと弥生の部屋に行ってしまった。
坂本美代
坂本美代
男性が女性に花を贈るなんて・・・
そして指示通り美代は博美に花を渡した。
ちゃんと広行からだと伝えて・・・
坂本美代
坂本美代
・・・・
複雑な気持ちの美代はひとりベランダに居た。
坂本 博美
坂本 博美
美代!ここにいたんだ
坂本美代
坂本美代
なに?
坂本 博美
坂本 博美
広行君に、お花ありがとうって言っといてね?
坂本美代
坂本美代
自分で言えば?
ってかあいつもあいつよねー・・・自分で渡せばいいのに・・・何やってんだか
坂本 博美
坂本 博美
とても綺麗な花だから、明日のお見合いにピッタリよ
坂本美代
坂本美代
それは良かったわね。
坂本 博美
坂本 博美
(*´pq`)クスッ(妬いてるのかしら・・・)
坂本美代
坂本美代
・・・・お礼なら直接言えば?ヒロねぇからいわれたら喜ぶと思うし?
坂本 博美
坂本 博美
ねぇ?美代・・・なんか怒ってる?
坂本美代
坂本美代
別に怒ってないよ?
坂本 博美
坂本 博美
だって・・・
坂本美代
坂本美代
テスト近いから勉強したいの。邪魔しないで・・・
坂本 博美
坂本 博美
美代・・・
あー!もうなにこのきもち!
わたしは武尊と付き合うつもりでいるのに!!
美代の複雑な気持ちを知らないまま・・・お見合いを迎えるのであった。

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