東「大規模侵攻の時は助かったよ」

貴方「いえ、Ｂ級合同の方に
　　　行ければよかったんですけど」

東「その代わりに南部を担当してくれただろ」

貴方「どんな奴だったんだ？
　　　相手もそれなりに弾バカだったんだろ？」

出水「それなりにって何だよ」

緑川「罠に引っかかったのは
　　　よねやん先輩の方だったけどね」

米屋「後はフルガードで終わりだな」

貴方「後でログ見よっかなー」

話題は大規模侵攻が主な話だったが
普通に焼肉を楽しんでいた

緑川「あ！これ美味しい！」

米屋「お、マジで？」

貴方「しゅーん、口の周りきたねーぞ」

出水「そう言いながら拭いてやるお前は
　　　かーちゃんかっての」

東「仲がいいな〜」

東さんは微笑ましく
出水は呆れながら俺達を見ている

緑川「あなた先輩はねー
　　　かーちゃんってよりは"兄ちゃん"かな」

貴方「.......」

出水「おい、緑川.......」

三輪に家族の話した時
確か近くに出水もいた

貴方「そうだな〜」

まだ、俺に──

貴方「俺に弟がいたら
　　　駿と仲良くやってたのかもな」

緑川「ちよっ、頭ぐりぐりしないでよー」

出水「あなた──」

貴方「肉焼けてるぞ？ほら」

出水「お、おう」

貴方「あ、ドリンク切れた
　　　ちょっと取ってくるな」

米屋「んじゃオレもー」

俺と米屋は席を立った

米屋「いたのか？」

貴方「何が？」

米屋「おとーと」

貴方「ﾊﾊｯ聞いてくるかー」

米屋「生憎、気を使えるほど優しくないんでね」

俺は氷を入れながら

貴方「出水には黒トリガー争奪戦の時
　　　三輪に話したのを聞かれた」

米屋「秀次に話してたのかよ」

貴方「お前と同じで俺も喪ってる！ってな」

米屋「いつ？」

貴方「第一次」

米屋「４年前か」

貴方「やっぱダメだなー
　　　人間ってのはどうも感情に正直だ」

米屋「外だぞ」

貴方「泣かねーよ」

その後は速いもので
東さんに奢ってもらい
本部で解散となった

緑川「あなた先輩、また模擬戦やろうね」

貴方「おう、またな駿
　　　出水も米屋もサンキューな」

出水「俺ともやろうな、忘れんなよ」

米屋「オレもオレも」

貴方「はいはい」

一段落したところで玉狛に帰った

貴方「ただいまー」

空閑「おかえりあなた先輩」

貴方「お、遊真だけか？」

空閑「チカは本部で訓練してるよ」

貴方「そっかー」

俺は遊真の頭を撫でながら話を進めた

空閑「今日は結構撫でるね、なんかあったの？」

貴方「んー、なんでもないよ
　　　昔話して盛り上がっただけ」

空閑「.......微妙なウソつくね」

貴方「やっぱバレるか
　　　話してやる気分じゃねーから
　　　あんまツッコまないでくれるとありがたい」

空閑「ふむ、そういうものか」

貴方「そういうものだ」