第37話

第一印象 米屋side
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2021/07/11 05:48
米屋「ランク戦見てるだけ?」

貴方「.......」
それが一言めだった

いつも同じ場所で誰かの試合を見てるだけ
自分から誘おうとしないし動こうともしない
米屋「あ、同じクラスの竜闇?」

貴方「.......名前なんだっけ」

米屋「はぁ!?」
学校のコイツはほとんど1人で
話しかけられても上手に相手をしていた

そういえば誰かの名前を言ったのを
聞いたことがない気がする
貴方「あぁ、えっと、吉田君?」

米屋「米屋だよ!米屋陽介、席近いだろ?」

貴方「そうだっけ?」

米屋「お前なぁ!」

貴方「.......」
反応が薄いコイツに
少しだけ興味を持ったのかもしれなかった
米屋「暇ならオレとバトろーぜ」

貴方「それは対戦の申し込みか?」

米屋「おう、試しに3本」

貴方「.......わかった、受けよう」
最初の1本
オレの動きを見るだけで簡単に勝った
けど後の2本はまるで嘘のように負けた

ブースから出ると竜闇が駆け足で寄ってきた
米屋「?どうし──」

貴方「吉田の武器は槍型の孤月なのか!」

米屋「は?オレ米屋だって
   まぁ、孤月の改造型は珍しいのかもな」

貴方「しかし面白いな
   持ち主の動きに合わせて形も変わるとは.......」

米屋「.......」
正直少し驚いた
コイツにもここまで夢中になれるものがあったんだと
米屋「お前も結構強いじゃん」

貴方「あぁ、楽しかったよ」

米屋「ついでにオレの名前は?」

貴方「傍から見ればヤバい奴だな」

米屋「お前が何回も間違えるからだろ」

貴方「ま、いいや
   暇があったらまた遊んでよ米屋」

米屋「今度は絶対お前に勝つぜあなた」
通路の先に見慣れた奴がいた
ついでにアイツにも教えてやろうと思った
米屋「もう1人、アイツもクラスメイトだぜ?」

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