第6話

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加州が部屋から出ていくが、薬研と鯰尾は残っていた
薬研 藤四郎
前話したのを聞いたと思うが、加州の旦那は大将のことを嫌っいる
薬研 藤四郎
だけど、心配して来てくれてんだぜ
薬研 藤四郎
少しはそれに応え…
あなた

私は何もありません
みなさんが何を言いたいのかわかりません

これはいくら言っても同じだ

加州が言ったことが本当なら、変わってくれるのを期待したいが、だふん無理なのだろう

いつもと変わらない様子に呆れる
鯰尾 藤四郎
じゃ…主さんはどうして
審神者になったの…?
その言葉に私は俯きながら言う
あなた

政府の方に言われたからです

薬研 藤四郎
はぁ?
これじゃぁ、言われるまま動く操り人形でしかない、そう2人は思った
鯰尾 藤四郎
それで…ほんとにいいの?
あなた

私だって…本当は…

この時、初めて刀剣の前で自分の本音を口にしようとした

しかし、薬研と鯰尾は聞き取ることが出来なかった
鯰尾 藤四郎
えっ、なんて?
あなた

仕事中です
出て言ってください!

初めて私が声を上げて言ったので驚いている

2人は何も言わず部屋を出ていった
この頃、加州は1人武道場で稽古をしていた
加州 清光
(俺が弱いから、頼りないから何も言わないんだ)
どうすればいいか分からず、ひたすら木刀を振る

そこへ話し終わった、薬研と鯰尾が来た

2人ともさっきより険しい顔になっている
加州 清光
何かあった?
鯰尾 藤四郎
主さんが珍しく声を上げた
加州 清光
何言ったんよ…
鯰尾 藤四郎
どうして審神者になったのか…
ほんとにこれでいいのかって…
薬研 藤四郎
触れられたくなかったことだったみたいだ
加州 清光
でも、なんにもおかしくない
質問だよなぁ?
薬研 藤四郎
自分の意思がないみたいに感じた
みんな頭を抱え悩む

思った以上に大変なことを抱え込んでいるのではないのかと…
加州 清光
あぁ〜…もうっ!
いくら考えてもわかんねぇ
加州 清光
ちょっと頭冷やしてくる
そう言って、また2人をおいて外に出た

日陰を探しながら歩き、桜の木の影を見つけると、幹にもたれ掛かるようにして座る

考えないようにしようとするが、どうしても私のことが頭に浮かぶ
加州 清光
それにしても、何で審神者になったんだ
アイツ
鯰尾も言っていたことがふと気になり、口にする
加州 清光
(どう考えたって、俺たちと関わらないようにしてる)
加州 清光
(それでもやっているってことは…
何か特別なことがあるのか…?)
加州 清光
(何より、まだ子供だ!
親とかいねぇのかよ!)
色々考えているうちに、頭を使いすぎて疲れ、眠くなってきた

気づけば、深い眠りについていた