第9話

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ドタドタとこちらに向かって走ってくる音が聞こえてくる
鯰尾 藤四郎
たっ、大変だよ!
血相を変えて鯰尾が戻ってきた
加州 清光
どうしたんだよ、そんなに慌てて?
鯰尾 藤四郎
主さんが倒れてるんだ!
薬研 藤四郎
なんだって?!
アイツに倒れられたら、この本丸は機能しなくなる

それだけは避けたい

そう言い訳をつけて心配をする

鯰尾に案内されて急いで向かうと気を失い、ぐったりとしているアイツがいた

よく見ると顔色が悪かった
加州 清光
(なんで気づかなかったんだよ!俺!)
アイツの部屋に行った時に気づいてやることは出来たはず

なのに俺はついカッとなって出ていった

急いでコイツを部屋に運ばないとと思い持ち上げると、あまりの軽さに食事をしっかり取ってるかと疑いたくなる

そのまま部屋へ連れていき、布団の上に下ろす
薬研 藤四郎
大将、ちゃんと睡眠と食事を取ってなかったみたいだぜ
薬研にコイツの様子を見てもらうとそう言った
鯰尾 藤四郎
主さん、仕事してるところしか見た事ない
加州 清光
急いですることでもねぇだろ
薬研 藤四郎
俺っち、食べれそうなもの作ってくる
鯰尾 藤四郎
あっ、俺も行く
加州さんは主さんをお願いします
そう言うと2人はまた、台所へ戻って行った

アイツを見ると静かに眠っている

ふと机に置いてあった和綴本が気になりパラパラとめくる

どうやらこいつの日記みたいだ

中を見てみる…


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今日は審神者になり本丸へ来た

本当はなりたくなかったけど佐藤さんには逆らえない

逃げ出したい気持ちでいっぱいだった

最初に鍛刀されたのは加州清光さんでとても人懐っこそうな刀剣男士だった

だけど、私の態度のせいで彼の表情を曇らせてしまった

本当はそんな顔をさせたくないけど、私が弱いせいでこんなことになってしまった

私がこんな人間じゃなければ変わっていたのかな
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加州 清光
佐藤って誰だよ?!
逆らえないってどういうことだ?!
思うところはあるが次々と読み進めていき昨日の所まで読み進めていた



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今日は時間遡行軍が現れたため3人を第一部隊として出陣させた

本当は行って欲しくない、けがをして欲しくない

だけど、これも過去を守るためだと思いみんなを送り出した

沢山訓練をしている加州さんがいるなら大丈夫だと思った

心配がないという訳では無いので、もしものために手入れの準備をしていたけど、それが裏目を出て加州さんの機嫌を損なせてしまった

さらに加州さんが怒って言い放った言葉が私の心に深く突き刺さり弱気になってしまった

言い返す勇気もない自分が悔しく思う

それがあんな形で加州さんに知られたたのはびっくりした

やっぱり、私の弱い所を知られるのは怖い
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