第13話

13
不器用ながらも笑顔を作るとみんなは目を見開き固まっていた

私の笑顔はあまりにもぎこちなかったのかと心配になる

いまだ固まったままの状態にさせとくわけにもいかず声をかけた
あなた

あ…あのぉー
皆さん?固まってますか?

やっと我に戻った3人は顔を見合わせた
加州 清光
だ、大丈夫
ちょっと色々驚いて
″色々″と言われるとあの笑顔だけが原因ではないらしい

みんなが驚くことといえば…………
私の様子なのかな?

今までは自分自身を守るために感情を押し殺してきた

みんなにも冷たくあたり、誰も寄せつけないようにしてきたから私の印象は感情のない無口な奴となってるはず

そんな印象の私が謝ったり笑ってみせたら誰だって目を疑うのは当然か

そう思っていると未だに信じられないような顔をしている薬研が口を開く
薬研 藤四郎
いったいどれが本当の大将なんだ?
やっぱりそう思っていたみたい…


どれがと言われると…全部本当の私と言える

どう答えればいいのか悩んでいると
加州 清光
主…ゆっくりでいいから、話してくれないかな?
まるで私の心を見透かしてるようで驚いた

ほんとに言ってもいいのか迷っている

これは私自身のことでみんなに言っても意味が無い、何も変わらない


何よりどの範囲まで喋ることが出来るのか………


だけど既に心配も迷惑もかけている

これを機に変わりたいと思う自分もいる

意を決して深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせる


ドクン、ドクン…


心臓の音がうるさく聞こえるが気にしない

改めてみんなの顔を見ながら話し始める
あなた

まず、薬研さんの質問なのですがどれも本当の私です

どうやら望んでいた答えと違ったみたいで薬研さんの顔が少し険しくなる
薬研 藤四郎
聞きたいのはそういうことじゃなくて…
あなた

分かってます
でも、言葉道理なのです

″ある事″に触れないように言葉を探しながら続きを話そうとした
あなた

私は過去に刀剣男士達を…どうっ!

その時、突然体中に痛みが走る
あなた

うっ!
あああぁぁぁっ!