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第55話

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2022/02/26 14:06





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鏡宵 (なまえ)
鏡宵 あなた
それじゃあ、行ってきます!
ジャミル・バイパー
ジャミル・バイパー
行ってらっしゃい。
玄関の扉を開け、見送りまでしてくれるジャミルくんを振り返り軽く手を振る。
その瞳で柔らかな弧を描いた彼は、いってらっしゃい、と手を振りかえしてくれたのだった。
少し前までは当たり前じゃなかった、現在の当たり前に、胸がじんわりと熱くなるのを感じる。
いつも孤独で寂しかった自分を埋めてくれた存在。彼が居るから、私がいつも元気でいられるのだ。

いつの間にか漏れていた「いつもありがとう」の言葉に、ジャミルくんは驚きながら「いいえ、此方こそ」と微笑んだ。
直後、会社遅刻しますよと知らされ、私は駅までの道を走り行くのだった。
もう10月後半に差し掛かり始めた時期。
ずーっと家でジャミルくんと共にゴロゴロしていたいのだが、流石に仕事に行かなければならない。
いつも通りギュウギュウ詰めな電車に乗り、会社まで向かう。
そういえば、もうそろそろ合コンの日だな……なんて、嫌な事を思い出し、うげぇと眉を顰めていれば。

会社の前で丁度良く孤花ちゃんに出会った為、自分達の部署まで、一緒に行く事になったのだった。
南 孤花
南 孤花
そういえば先輩、彼氏居たんじゃないですか!
全く……可愛い後輩に隠し事なんて酷いですね……
鏡宵 (なまえ)
鏡宵 あなた
え?彼氏……??
彼氏なんて、本当に居ないけど……
南 孤花
南 孤花
またまたぁ……だって電話で…………
あっ、上司居る。この話は一旦終了で!!
鏡宵 (なまえ)
鏡宵 あなた
え?え?ねぇ、どういうこと!?
「彼氏居たんじゃないですかぁ!」なんて、突然膝で突かれニヤニヤと笑みを浮かべる孤花ちゃん。
1人困惑し、訳の分からない私を差し置いて、いつもの営業スマイルで「おはようございます」と上司に頭を下げた。
ムッ、とした表情の上司が、女の子だからか少し表情を緩め「うん、おはよう」と言葉を告げる。
その表情に嫌悪感を覚えつつも、私も後に続き朝の挨拶を告げた。
「あ、鏡宵くん。今度の飲み会のこと、ちゃんと覚えてるね?」

挨拶をすればうむ、と頷いたのでそのまま前を通り過ぎようとすれば、肩をポンっと掴まれ飲み会という名の合コンの話を吹っかけられる。
営業スマイルで「えぇ、勿論」とお返しすれば「鏡宵くんくらいの美人が来てくれれば盛り上がるよ」とセクハラ紛いな発言をされ、嫌悪感はMAXだった。

それじゃあ、飲み会で。とその場を離れた上司から逃げるように自分の席に着き、やっとの思いで息を吐く。
お疲れ様ですね……と労ってくれる後輩ちゃんが、職場内唯一の癒しである。
南 孤花
南 孤花
はぁ……あんのセクハラ上司、本当キライ。
鏡宵 (なまえ)
鏡宵 あなた
だね、私もう家に帰りたいよ………
南 孤花
南 孤花
先輩、しかももうすぐ合コンですもんねぇ。
彼氏居るのに、ほんと可哀想……
鏡宵 (なまえ)
鏡宵 あなた
だから彼氏は居ないってば………
謎に「彼氏居るのに」と発言を続ける孤花ちゃんに疑問を覚えつつ、なんとか今日の仕事をこなして行くのだった。






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