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寝る前にする事はもう無い、と脳内で整理をし、もう気を抜けば閉じてしまいそうな瞼を擦りながらベットへと向かう。
本当ならジャミルくんにベットで寝てもらいたいのだが、今現在ソファで寝てしまっているし。
流石に約10センチ程自分より背が高く、筋肉もあって逞しい人を抱えるのは無理だ。
自分の筋肉の無さや力の無さを恨みつつ、ふらふらとした足取りでベットへと到着し、無気力状態でバタンと倒れ込んだ。

ふっかふかのマットが衝撃を吸収し、ふんわりと体が跳ねる。
ひんやりと冷たくて心地の良いマットに思わず笑みを零しながら、ベット上を這いずり枕に頭を置いて、足元に置かれてあるタオルケットを体に被った。

電気を消す為の遠隔スイッチを使ってリビングの電気を消しながら、おやすみなさいと呟く。
殆ど意識の無い中、最後まで言えなかったおやすみを最後に、私は夢の中へと意識を落とした。






＊＊＊

まだまだ外も真っ暗な深夜。
パチッ、というオノマトペが付きそうな程ハッキリと目覚めた私は、目を擦りながら上半身を起こし、スマートフォンの時刻を確認した。
真っ暗な中に急に光が現れたせいで目がチカチカしつつも、どうにか確認出来た時間は深夜の1時頃。
前にもこんな事があった様な、とボンヤリする意識の中考え、急激に渇いた喉を潤す為に、キッチンへと向かった。
ソファに目をやれば、ジャミルくんは規則正しい寝息を立てて、ぐっすりと眠っている。

キッチンに到着した私は、自身のコップに水を入れガブガブと全てを飲み干した。
はぁ、と小さく息を吐き、カチャンとコップを流しの中へ置いた瞬間。
"以前"の様に、また、後ろから眩い光が蛇口を反射した。

困惑や疑問が混ざった声色で「は…？」と漏らしながら、そっと後ろを振り返る。
そこには洗面所の扉があって、開いたままの扉の奥からは、あの頭が痛くなる程明るく白い光が、目を刺した。










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