第15話

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2018/02/05 09:42

「親父……その子……」

「あぁ、この子が店の外からチラチラ見てたから声かけんだ。すぐるに用があるんだってさ。お前も隅に置けないな。じゃ、ごゆっくり」

プラプラと手を振ると親父は店へ戻っていく。

親父のやつ……にしても、あの子なんでーー

彼女はそばへ寄ってくると、俺の前で立ち止まった。

内股でなにやらもじもじしている。

その手には白くて小さな紙袋が握られていた。

「あ、あの」

とその子が発した。

「え、は、はい」

「…………」

「…………」

妙に長い沈黙。

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