第8話

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2018/02/03 05:04

「え、でも俺説明とか……できないし」

「笑顔があればそれでじゅうぶん。頼んだわよ。イケメン君」

息子にイケメンって……。

「うぅ、わかったよ」

渋々キッチンから店へ出ていった。

よ、よし……。

まず相手がどれ買うか訊けばいいんだよな。

カランカラン。

また1人お客が入ってきた。

まずは笑顔で挨拶だ。

「いらっしゃま……っ」

え……ーー

心臓が飛び出すかと思った。

それはあの子だった。
向こうも俺に気づいたようで小さく微笑んだ。

いつもは髪をおろしている。

けど、今日は違って、緩くみつ編みしていた。

距離にして1メートル。

間近で見るのは初めてだった。

ドッドっと心臓が強く打ち付ける。

以前彼女が男と歩いていた景色が蘇る。

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