あぁ、俺今やばいくらい浮かれてんだけど。
「えっとなんて言うか……実は……俺も気になってて……まぁ、その……好き……だった」
「本当……？ 嬉しい。ここ最近お店に行っても全然目を合わせてくれないから……嫌われたと思ってた」
「そ、そんなことない。ただちょっと勘違いしてて」
「よかった。私ずっと見てたんだよ。こっち見てって心の中で言ってたんだからね？ もぅっ」
頬を膨らませる彼女。
あ、その顔……可愛い。なんかめっちゃいい雰囲気。
「俺……すぐる。町田すぐるって言います」
「私は宇木愛子です」
ようやくお互いに自己紹介ができた。
愛子ちゃんか。可愛いな。
ーーあ、そうだ。
「ねぇ、ちょっと待っててくれる？」
「え、うん」
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第20話 ２０😍
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！