第12話

12😶
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2018/02/04 22:54

1時間後、生チョコは完売した。

くそぉ……食いたかったなぁ。

ガックリと肩を落としていると親父がやってきた。

「すぐる、お疲れ。今日は本当に助かったよ。ありがとう」

「……俺も生チョコ食べたかった」

「また作ってやるから。で、お前は貰ったのか?」

「はぁ? こんだけ働かせておいて何言ってんだよ」

「はははっ、悪い悪い。今度なんか買ってやるからな」

「子どもじゃねぇんだから」

「わかってるよ。とにかく今日はお疲れ。ちょっと休憩してこい」

ポンと肩を叩かれて、なんとなく力が抜けた気がした。

「あー、うん。じゃあ……適当にぶらっとしてくる」

エプロンを外すと上着を羽織って店を出た。

時刻は午後4時時過ぎ。

夕焼け空の下、河川敷沿いをただぼうっとしながら歩いた。

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