第4話

忘れられない快楽
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2018/04/15 14:00
「ほな、受け止めてや雄作くんっ!」
「あ、あっ…」
どれくらい経ったのだろう。僕は三人に──いや、蒼介以外の二人の精液で体内を満たしていた。
「あれ雄作、まだ勃ってんのか?」
「そんな、わけ…ない…んぁっ!!」
何度目かわからない挿入。最初は狭かったナカも、今では二人分入りそうだ。
「いやっ、あっ、やんっ」
「女みたいな声出すなよ。まぁ、それもエロいけど、さっ!」
「あぁぁ!」
蒼介はさっきからソファーに座って足を組み、ハメられてヨガってる僕を見て笑っていた。
「もっ、と…もっと、ちょうだ──ひゃあっ!」
「そうだ、佐久。お前も挿れろよ」
「お、ええなそれ。雄作くんもええやろ?」
「え…に、二本も、入らな──あぁぁっ!」
熱を持った熱い棒が二本、僕の奥を突いた。
「だ、だめぇ、っ!ぼく、こわれちゃうぅぅ!」
「ほら、蒼介も見てるぜ?」
「もっとイッてええよ?ほらほらっ!」
突かれる度、擦れる度、僕は声にならない叫びを上げた。

男四人のカラオケボックスで、僕はどれほど絶頂を味わったのだろう。
「ほら雄作、カメラに向かってピースして?」
「せっかくやから、動画にして声出してもらおか」
「おら、雄作よぉ。さっき俺の言ったセリフ覚えてるか?」
「大好きな俺が言ったんだ。忘れたわけないだろ?」
ベトベトな体は支えられ、ナカからは挿入されてるにも関わらず液が漏れだしている。

目の前にマイクとカメラが置かれ、僕は蒼介の言ったセリフを口にした。
『ぼ、僕は、ハメられ好き、の…ひゃっ!…クソ、ビッチで、すぅ』
「ええこええこ。ほな、イカせたるわ」
僕の声はマイクに拾われてしまい、部屋中に──脳内にまで、恥ずかしい声が響いた。


















その後の生活は困難だった。

先日のことは自然と学校中に広まり、廊下を歩く度に嫌な視線が向けられた。唯一の友人だって蒼介も、その後は別のやつらと一緒に僕を嘲笑っていた。

嫌だった、辛かった。…なのに、僕はあの感覚を忘れられずにいた。

男子の中にはもちろんゲイはいて、僕は度々呼ばれては犯された。

初めは体育館倉庫。二年生になった時には、保健室とかも。バスケ部員には、部活動サボって部室でヤられた。
部活を辞めた後は、しばらく何も無かった。でも、帰り道に襲われて路地裏でアオカンプレイ。

こんな場では話しきれないほど、僕の高校生活は汚れてしまった。

…なのに、体はずっと疼いてた。






「母さん。僕、東京の大学行きたい」
「いきなりとうしたの?何かあった?」
「……ごめん。でも、勉強は頑張るよ」
「雄作がどうしてもって言うなら、仕方が無いけど…」
「ありがとう、母さん。…ごめん」





誰もいない所へ。誰も僕を知らない場所へ。

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