永 「あなたこの家から出るの禁止やから、」
『なん、で、、』
永 「おまえは俺以外に会っちゃだめ 話しちゃだめ。」
『で、でも学校とか、、』
永 「もう卒業やろ? 」
「進学は するな 」
廉がそういうと私の中で何かがプッチンと切れた。
『進学だめなの?私あんなに勉強頑張ってきたのに、』
永 「あー、うるさいなー」
廉は めんどくさいように頭をかくと手をだした。
『?』
永 「いや、スマホ、出せよ。」
もう逆らっても意味無い。変わんない。そう思い静かにスマホを渡した。
きっと勝利関係の人はみんな消されちゃうんだろうな、
返されたスマホを見ると、
どこの連絡先も、"廉" だけ。
もう苦しくて、自由がなくなって、、
できることなら昨日に戻りたい。
勝利にいつか過去の話を話そうと思っていたけど、
いつかは、来ないんだね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!