あまりに唐突な申し出にいつも冷静なはずのあなたは間抜けな声を出してしまった。
まさか、私が?あの9bicの新メンバー!?
桐川は至って真面目にこの話をしているようだ
でもなぁ…とあなたが考え込んでいると
嫌なわけがない。憧れのグループに入れることはこの先一生ないだろう
天然で自分のことしか考えてないと思っていた里美からそんな言葉が出てくるなんて、思ってもみなかった。が、その通りだ。後悔はしたくない!
あなたは覚悟を決めた
と、桐川は自信に溢れた瞳をあなたに向けながら言った。不思議とこの人になら任せられると思った。
桐川はそう言いながらあなた達の前に歩み出た。
里美は自分事のように喜んで、あなたの隣でぴょんぴょん飛び跳ねている。
確かに喜ばしいことだが、あなたには1つだけ引っかかることがあった。
桐川が言い出したとき、里美がそれを遮るようにして声をあげた。
3人はそこでしばらく笑いあっていた。すると、桐川のスマホに誰かから電話がかかってきた。
珍しく緊張しているあなたと浮かれている里美を連れて、桐川は歩き出した…
続く
皆様!今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!実は1つ不安なことがありまして…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!