ドアを開けるとそこにたっていたのはころんだった
ころんはもごもごと言った
何言ってんの?()って思った
そういってころんは出ていった
寝て次の日
私はやることがあって先に学校に行くことにした
家を出て学校に向かう前に私は海に行った
周りには誰もいない
波の音だけが響いて、朝日が海面をキラキラと輝かせている
本当はわかってる
こんな幸せな時間はずっとなんか続かない
必ず終わりが来る...
きっとジェルくんとの関係にも...
そう思うと、私の頬を涙がつたった
私は自分のほっぺたを叩くと、みんなが歩き始めた通学路を歩き始めた
教室に入ると
ころんが私の横を通りすぎる時におはよと素っ気なく言ったのが聞こえた
私も小さく挨拶をしたところで先生が入ってきて朝のSHRが始まった
きっと今日もいつもと同じように始まって、いつものように時間が過ぎて、家に帰ったらまた笑いながらご飯食べて、辛いことも忘れられるくらい楽しい夜になるんだ
心の中でそう思いながら、いつ壊れるかわからないそんな日常に足を踏み入れた
ー第31話終わりー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。