あれからゆあんとはお互いの事を沢山話して
途中まで一緒に帰る約束までしたのだけれど ...
大事なハンカチを教室に忘れてしまった
今日は式が終わって、全校生徒がそのまま解散したから
教室はしんみりしていた。
自分の席の机の中を覗き込みながら
手を入れてふんわりしたものが当たった。
昔お母さんから貰った大事なハンカチ
絶対に失くしたくなかったのだ
後ろのドアから出た方が早く昇降口に着きそうだから急ごう ..
その時 ,
がこん っ
私、何か蹴った ?
え、誰か居る ?
前だけしか見てなかった私は
椅子を3つほどくっ付けて寝ている人に気付かなかった
気だるそうに声の低い男の人が起き上がった
そして、私の顔を見るなり
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🌼 ✾
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!