第19話

十九、
1,187
2022/09/05 08:45
いつものようにレイの店にいこうとするカカシ
カカシ
カカシ
...(胸騒ぎがする)
カカシ
カカシ
あっ、紅
紅
カカシ、あんたもレイの店へ?
カカシ
カカシ
うん
紅
...
カカシ
カカシ
どうかした?
紅
実はあの子...最近誰かに見られてる気がするって言ってたの
カカシ
カカシ
えっ?
紅
カカシには心配かけたくないからって
カカシ
カカシ
そういえば俺といる時もよく後ろを気にしていた気が...
紅
何もなければいいんだけど
カカシ
カカシ
俺の方からもレイさんに聞いてみるよ
紅
うん、お願い
しばらく歩き『かんざし』が見えてきた
紅
ねぇ、ちょっとあれ
カカシ
カカシ
行くぞ
『かんざし』の前には人だかりが出来ていた
紅
どうしたんですか?
いやぁ、もうとっくに営業の時間なのにずっと準備中って出てるんだよ
ノックしても応答がないし
紅
まさか...
コンコン
カカシ
カカシ
レイさん!レイさん!
ドアに手をかける
カカシ
カカシ
(空いてる...)
ガラッ🚪
カカシ
カカシ
そこには地面に落ち割れているお皿や、椅子があちこちに散らばっていた
紅
カカシ...これ
地面には少量の血痕が残っている
カカシ
カカシ
っ...
カカシ
カカシ
落ちていたレイのかんざしが目に入る
カカシ
カカシ
レイさん...
そのかんざしを拾い上げ、強く握りしめる
カカシ
カカシ
口寄せの術
ボォン🌫🌫
パックン
パックン
なんだカカシ
カカシ
カカシ
パックン、この匂いの主の所へ
カカシ
カカシ
悪いが急ぎだ
パックン
パックン
わかった
紅
カカシ
カカシ
カカシ
俺はレイさんを助けに行く
紅
分かったわ、レイをよろしくね
カカシ
カカシ
あぁ!
草の忍
良かったですね、カルマさん
草の忍
このまま行けば、レイさんはあなたのものじゃないですか
カルマ
あぁ(ニッ)
カルマ
(レイさん...君を絶対に)
カカシ
カカシ
...
パックン
パックン
(カカシの奴相当苛立ってるな...)
パックン
パックン
!、近いぞ
カカシ
カカシ
分かった
草の忍
カルマさん!誰か来ます!
カルマ
誰だ!
草の忍
分かりません...ですがものすごいスピードです
カルマ
お前らはここで...
カカシ
カカシ
...
草の忍
うわぁぁぁぁ!!!
カルマ
後ろを振り返ると既に倒れて木の下にいる部下二人
カルマ
お前は...
カカシ
カカシ
レイさんを離せ
カルマ
誰がお前の言うことなんか...
カルマ
この人は俺にこそふさわしい...
カルマ
この人だけが俺の救いだ
カルマ
なのに、俺の気持ちを無下にしやがって
カルマ
 ねぇ、レイさん
カカシ
カカシ
汚い手で触るな
カルマ
っ...!
カカシの殺気に思わずたじろぐカルマ
いつの間にかカルマの腕からレイがいなくなっていた
カルマ
っ!こいつ
カルマから奪い返したレイを安定した木の上に寝かせる
カカシ
カカシ
少し待っていてください
カルマ
くそ!木の葉の忍が!
カルマ
風遁!熱風相!!
カカシ
カカシ
雷切!
カルマ
うっ...!
ドサッ...
カカシ
カカシ
...
レイをお姫様抱っこしながら歩いてるカカシ
レイ
レイ
ん...
カカシ
カカシ
レイさん!
目を開けたレイの瞳に微かにぼやけたカカシの姿が写る
レイ
レイ
カカシ...さん?
カカシ
カカシ
はい
レイ
レイ
私は...
カカシ
カカシ
カルマがレイさんを連れ去ったんです
レイ
レイ
そうだ...私薬で眠らされて
レイ
レイ
つっ...
カカシ
カカシ
頭も怪我していました、倒れた拍子にぶつけたんだと思います
カカシ
カカシ
軽い傷だと思いますが、帰ったら病院に行きましょう
レイの頭には丁寧に包帯が巻かれていた
レイ
レイ
はい...
カカシ
カカシ
すみません、俺がもっと早く気づいていれば
レイ
レイ
そんな、謝らないで下さい
レイ
レイ
それに...私カカシさんが助けに来てくれるって信じてましたから(ニコッ)
カカシ
カカシ
カカシ
カカシ
レイさん...
レイ
レイ
カカシ
カカシ
好きです
レイ
レイ
えっ...
カカシ
カカシ
こんなことがあったばかりなのにすみません
カカシ
カカシ
俺は忍だからいつ命を落すかも分からない...だからこの気持ちはしまっていたんです
カカシ
カカシ
でもあなたが連れ去られたって知ってから...気が気じゃなかった
カカシ
カカシ
その時気づいたんです、俺の中でのレイさんの存在はこんなにも大きくなっていたんだなって
カカシ
カカシ
だから...
レイ
レイ
カカシさん
レイ
レイ
私も...カカシさんが好きです
カカシ
カカシ
レイ
レイ
あなたが任務で店に来ない時も、ドアが開く度に...カカシさんなんじゃないかって
レイ
レイ
いつも...いつでもカカシさんのことを思い浮かべてしまうんです
レイの顔が真っ赤になっていた
カカシ
カカシ
レイさん...
カカシの顔もみるみる赤くなっていく
レイ
レイ
カカシさん、下ろしてもらってもいいですか
カカシ
カカシ
はい
レイを丁寧に下ろす
レイ
レイ
ありがとうござ...
カカシ
カカシ
レイさん!
よろけてしまったレイをしっかりと支えるカカシ
カカシ
カカシ
大丈夫ですか?
レイ
レイ
すみません、まだ体に力が入らなくて
レイ
レイ
でも...ちゃんと面と向かってお話したいと思ったので
カカシ
カカシ
レイさん
レイの左手を握る
レイ
レイ
カカシ
カカシ
俺とお付き合いしてください
レイ
レイ
はい、喜んで(ニコッ)
カカシ
カカシ
一生大切にします
レイ
レイ
私もです
繋いでない方の右手で自分の口かせを外す
カカシ
カカシ
レイさん...
レイ
レイ
カカシさん、
ゆっくりと2人の唇が重なる

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