俺らにとっては軽い談笑のつもりだったのに
いつの間にか生徒達の準備も、女の子たちのカメラも?万端みたいで笑
大月にもいじられたし笑
まっ、いっちょかっこいいとこ見せますか!!
旗が上がり、陸上部員が火薬を詰める。
『位置について、よーい……ドン!!!』
パーン
そこから大野先生のスピードが上がったのが目に見えて分かった。
女子からの歓声もすごくシャッター音が会場に響く
粘って粘って
3mぐらいの差で櫻井先生にバトンが渡る
そんなに嫌なのか分かんないけど
差が開いた。
そのまま相葉先生に……あ!
カラーン……コロコロ
そう、バトンミス。
相葉先生が早くスタートしすぎた為に櫻井先生が追いつけず
落としてしまった。
さぁ!どうなるか分からないね!!
ゴールに群がる女子たちの前に4人が立ち緑の先生を待っている
パンパンパン
1位を告げる音と共に彼らが手を繋いでくるくると回っている
鳴り止まない歓声とシャッター音
ほんと、罪な人達。あんな笑顔……
お弁当を持って各場所にそれぞれが移動する。
この時間は勝負もなんも関係ない。素直に楽しめる時間
スタスタと3人が待つ方へと歩いていった。
どっかって……絶対見つけられないじゃん笑
するとさっきまで話してた人達がたくさんの女子に囲まれてる
これどうぞ、これどうぞ!!と言って渡すのはサンドイッチにお菓子にジュースに……
目の前に差し出されるのは
美味しそうなお菓子たち。……私を太らせる気?
やったなやったな!とか言いながら帰ってく男子たち。
先輩?同い年?……だれ?
屋上は当たりだったようで。
見事に貸切状態!!
やったね、なんて言いながら食べてたんだけど
ガチャッ
彼らはそれぞれ食べるものとさっき貰ってた
なんかいろんなものも一緒に持ってきててドサッと積み上げてた
一度切ります!!
次回も先生たちとのお昼です。お楽しみに!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。