第30話

私が何をした
3,275
2019/03/21 12:22
side 慧








気付いたら泣いていた 。

俺も…………玲音も 。

話終わると玲音が抱き締めてくれた 。

メンバー以外には話したこと無かったこの

辛い胸の内を玲音は受け止めてくれた 。

女だってのは分かってる 。

けど 、暖かかった 。

久しぶりにこの手に確かめた人の感覚は

俺の頭に 、脳裏に刻まれた

嫌な出来事の全てを溶かしていく 。










『 あっ……ごめッ!私も女だった、』

「………………いやっ、」

『あっ!いや私じゃなくて、その、ええっと
あぁもう!!ごめん!全部忘れて?』










「……… 嫌だ 、もう1回 、抱き締めて?」

『…………へ?嫌じゃ…ないの?』

「………………今は抱きしめて欲しい」

『………うん 、分かった 。』














〜 数分後 〜

「……………ねぇ、?」

『ん?』

「…女の子って ……認めたね?笑」

『えっ?! 、いや 、んまぁもいいいや』

「いいんだッ、笑」

『特別にアンタの前だけは認めてあげる』

「………………慧 、」

『………………ん?何?』

「………慧って呼んで欲しい 。駄目?」

『ッッ…………け 、慧?』

「………うん 、それがいいッ///」

『………慧 ……///』
















俺の中で何かが始まった気がした 。







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ここまでは悲劇の前の過去のお話です 。

これから 、徐々に悲劇へと向かいます 。

皆様の期待に応え、ゲスいのを御用意しました

苦手な方はUターンを ……… ♡

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