side 慧
どこを探しても見つからない 。
あと行ってないところ…は…!!!
「屋上!!!」
急いで屋上へ向かった 。
あの体力のない俺がだよ?褒めて欲しいね
「………バタン!」
『……………____』
いたっ!!!!……って 、え?
「………寝てる?」
『……………____スースー』
綺麗な寝顔………
長いまつ毛に、透き通る肌、高い鼻に、
赤い唇、ほんのり赤い頬に、色素の薄い瞳 。
「…………ん?瞳?!」
『…………____近い 。』
「んあ?!ご、ごめん?!///」
『……………なんであんたが照れてんの、笑』
「あ ……笑った。」
『いや 、私だって笑うわ 。』
「あっ 、私って認めた 。」
『………もう黙って 。』
「ふはッ 、意外に天然なんだ。笑」
『うるさいな 、で?何?なんか用?』
「あのさ、聞いて欲しい事がある 。」
『えっ?聞きたいことじゃなくて?』
「うん 、俺の過去の話聞いて欲しいんだ?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!