第30話

体育祭7
924
2019/06/20 13:47
一花side


ただいま廉くんが置いてった
一言によりみんなから質問攻めを
されております。


松尾 胡桃
松尾 胡桃
一花?どーゆーこと?
解決するってなに?
藤井流星
藤井流星
どーゆーことや?九条
九条 一花
九条 一花
え、えっと……
九条 一花
九条 一花
(みんなからの視線が痛い……)
小瀧望
小瀧望
言われへんの?
九条 一花
九条 一花
言えないというかなんというか……
井上瑞稀
井上瑞稀
なに?
九条 一花
九条 一花
1年の時にまだ廉くんが今の廉くんになる前
胡桃ちゃんはよく分かってると思うんやけど
廉くんはすっごい優しかったんです。
松尾 胡桃
松尾 胡桃
せやな。
ずっと一花 一花で見てるこっちがあ痛たやったわ。
九条 一花
九条 一花
廉くんと付き合い始めて半年ぐらいたったある日、こないだみたいに1枚の手紙が来たんです。

『九条 一花 永瀬廉と別れなければ
自分の身に危険が及ぶ覚悟をしろ』

差出人は不明でそれを廉くんに
相談する勇気もなかったんです。

だけど、ある日廉くんにその手紙が
見つかってしまって。
松尾 胡桃
松尾 胡桃
まって?私その手紙知らんねんけど!!
九条 一花
九条 一花
ごめんね……?
ずっと言い出せなかったんよ。
藤井流星
藤井流星
それで?
九条 一花
九条 一花
廉くんは絶対解決させるから。
それまでもしかしたら
辛い思い 悲しい思いさせるかもしれん

でも、絶対に解決してやる。
だから、待ってろって。


それで次の日から廉くんは
今の感じで……
松尾 胡桃
松尾 胡桃
それで永瀬が急に態度を変えたんか……
九条 一花
九条 一花
だから、廉くんは悪くないんです。

今までの行動もきっと何か
意味があるんです。
だから……その……

廉くんをせめないで上げてください。
井上瑞稀
井上瑞稀
なるほどな。
あいつにもあいつなりのやり方があるって訳か。
九条 一花
九条 一花
うん……。
井上瑞稀
井上瑞稀
幼なじみの俺ですら
そら敵視されるわけだ笑
九条 一花
九条 一花
あの手紙の差出人が誰か
廉くん分かったのかも知れません……。
藤井流星
藤井流星
ってことは……あいつもしかして今1人なんじゃねーか?
九条 一花
九条 一花
あっ……
小瀧望
小瀧望
さすがにそれはあかんやろ。
いくら男やからって



私はいても立っても入れず

1人で立ち上がり走った



松尾 胡桃
松尾 胡桃
あっ!ちょ、一花!!
藤井流星
藤井流星
九条1人では危険や。
追いかけるで。

松尾!
お前は念の為保険の先生呼んでこい!
連絡先望と取れ!
松尾 胡桃
松尾 胡桃
はい!
井上瑞稀
井上瑞稀
藤井先輩、どこ向かってるんですか?!
藤井流星
藤井流星
人が居らんとこ。
人永瀬のことや

絶対に人目にはつかん所で話すやろ。
相手もそうするはずや。
小瀧望
小瀧望
って事は、行くのは2つに絞られるけど
井上瑞稀
井上瑞稀
さっき体育館裏って言ってましたよね?
藤井流星
藤井流星
あぁ。
だからそこは最後。
最初は校舎裏!
もしそこにおらんかったら
体育館裏や
井上瑞稀
井上瑞稀
でも、3人で行ってても……
道枝駿佑
道枝駿佑
俺も行きますよ
小瀧望
小瀧望
え?道枝?!
藤井流星
藤井流星
お前どうして
道枝駿佑
道枝駿佑
先輩達がやけに急いでるから
あと着いてきたんですよ。
長尾謙社
長尾謙社
あっ、僕もいますよー!
藤井流星
藤井流星
んなら、二手に別れよ。

俺と井上と道枝は体育館裏

望と長尾やっけ?お前は校舎裏!
おらんかったらどっちかに集合やええな?
小瀧望
小瀧望
OKー!
行くぞ長尾!
長尾謙社
長尾謙社
ラジャー!
藤井流星
藤井流星
望、なんかあったら連絡しろ!
小瀧望
小瀧望
はいよー!
井上瑞稀
井上瑞稀
さて、行きますか!
藤井流星
藤井流星
あぁ。

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