第32話

体育祭後
515
2019/06/21 02:40
廉side


俺達は紫耀が去ってく姿を
ただ、見つめるしかなかった。


そして、その瞬間
永瀬廉
永瀬廉
一花?!


一気に体の力が抜けて
ぐったりと俺にもたれ掛かる


藤井流星
藤井流星
は?九条?!
井上瑞稀
井上瑞稀
一花!!
永瀬廉
永瀬廉
はぁー……ほんと……


俺はもたれ掛かる一花を
お姫様抱っこをして
保健室に再び運ぶ



永瀬廉
永瀬廉
井上 藤井先輩あと頼むわ。
俺こいつ寝かせてくる
井上瑞稀
井上瑞稀
え?お、おう
小瀧望
小瀧望
おーい!
小瀧望
小瀧望
って永瀬どこ行くん?
永瀬廉
永瀬廉
こいつを保健室に連れてくんっすよ
長尾謙社
長尾謙社
九条先輩?!
永瀬廉
永瀬廉
大丈夫や。
意識はある。
道枝駿佑
道枝駿佑
よ、よかった……
松尾 胡桃
松尾 胡桃
のんーって一花?!
永瀬廉
永瀬廉
松尾声でかいうるさい
松尾 胡桃
松尾 胡桃
うぇ?!あっ、ごめん!
永瀬廉
永瀬廉
大丈夫やから。
後で、保健室に一花の荷物だけ持ってきてくれ。
永瀬廉
永瀬廉
あ、後担任に事情説明しとといてな井上
井上瑞稀
井上瑞稀
OKー


そう言って、俺は一花を保健室に
運ぶため再び歩き出した



松尾 胡桃
松尾 胡桃
え?待って?何が起きたん?
井上瑞稀
井上瑞稀
俺から説明するわ。
とりあえず、運動場戻ろか。
先生達にこんな大勢でサボっとったら怒られるで。
藤井流星
藤井流星
せやな。



…………


永瀬廉
永瀬廉
しつれしまーす



俺はソッと1一花をベッドに下ろして
頭を撫でる。


永瀬廉
永瀬廉
ほんま……なにしとんねん……。



一花を見つめながら
今までの自分の行動を思い出す……。



永瀬廉
永瀬廉
ごめんな……。
めっちゃ待たせて。
めっちゃ悲しませて……。
ほんまごめん……


でも、もう今日で終わったで。
やっと解決したんや。一花。

もう大丈夫やから安心しーや。



俺はそう呟いたと同時に
疲れてたのか一気に眠気がきて
一花の手を握ったまま寝落ちして
しまった。


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