あれから涼介の機嫌は治らず …
あなた:ね、ねぇー … 涼介はさ、好きな人いないの ?
涼介:い、いるよ?//
そりゃ~いるよね …
てか、涼介なんて女の子選び放題じゃん
あなた:その子には告白されてないの?
涼介:……… されてない 、 てかそいつ好きな人いるし
あなた:そうなんだ …
涼介:俺は結構そいつにアピールしてるつもりだけど、 鈍感でばかだから気づかねぇーんだよ
鈍感で … ばか …
誰だ … ? ←
あなた:そっか~ … でも、涼介なら大丈夫っしょ!!
涼介:なにが ?
あなた:いや、涼介はモテ男だしその子もそのうち涼介のこと好きになるでしょ!
涼介:そのうちね …
涼介の顔がどんどん暗くなっていってるのがわかる。
私と同じ ”一方通行” なんだね
あなた:お互い、頑張ろ ?
涼介: … ん、
気づいたら私の家の前
あなた:じゃーね、
涼介:じゃーな、
涼介に好きな人か …
今まで涼介は告白されても断ってきてた、だからてっきり”恋愛”なんて興味ないんだって思ってたから
なんか意外 … なんか寂し …
なんで寂しのかなんてわかんないけど …
あなた:遠くに行っちゃうのかな …
涼介がどこか遠くに感じた 、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!