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第2話

その後②
2,702
2019/05/20 07:27
原口side
私は、4歳と6ヶ月になった娘を保育園に預けながら仕事をしている。
娘はやっと少し喋れるようになって、いろんなことを覚えている。
今日は彼がシンガポールから帰って来る日。
娘はテレビ電話で彼の顔を見ただけで実際に会うのは初めて。
だから、早く合わせたい。
私も会いたい。
時間になり、娘を抱っこして空港へ向かう。
タクシーに乗って、空港のロビーで彼が来るのを待っていた。
10分ぐらいになって、次々と乗客が降りてきた。
私も、必死になって彼を探す。
すると、遠くで私を呼ぶ声がする。
直ぐに彼だと分かり、彼の元へ駆けつける。
原口律
原口律
久しぶり。
川合勝太郎
川合勝太郎
久しぶり。
私は咄嗟に彼を抱きしめた。
彼もまた私を抱きしめた。
すると、娘も彼の足にしがみついて泣き出した。
原口律
原口律
菜都も待ってたんだよ。
↑(娘の名前です)
川合勝太郎
川合勝太郎
菜都、ゴメンな😆
待たせて😊
彼は菜都の頭を撫でていっぱい抱きしめた。
娘を抱っこして、泣き止むのを待った。
川合勝太郎
川合勝太郎
いつの間にか母親なんですね笑
原口律
原口律
当たり前でしょ?
それに敬語、要らない。
やりづらい。
川合勝太郎
川合勝太郎
すいません…
いつもの原口さ…
いや、律だなって笑
原口律
原口律
はい、はい。
とりあえず、話は帰ってから。
川合勝太郎
川合勝太郎
はい。
私は、菜都を抱っこして空港を出た。

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