第23話
六日目;巧翔or華鈴
●巧翔
で、俺は今白詰の家に向かってるんだが...
無駄に遠いなおい。
色々考えながら、やっと白詰の家に着いた。
あ、白詰の家に行くことは先に行ってある。
流石に何も言わずに来たりしないし。
ピンポーン
俺は、白詰の家にいれてもらう。
家、ひっろ。
なんだこの家は。
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●華鈴
浜田先輩が、私に話があるといい、家に来た。
多分、話すのが面倒なのだろう。ノートに何か書いている。
て言うかさ....
書くの早くないですか、この人。
超人だよ...
早。
えっと......
そこには、全てのことが書いてあった。
なんで能力があるのか。
それでエレは何をするきなのか。
葉桜先輩が思っていること。
浜田先輩がやろうとしてること。
あんな質問。そう、
「なんでも記憶が残るって辛くないの?」
「嫌なことまで全部覚えてるの?」
これのこと。
あれから、少し考えてはいた。
確かに、お気に入りのぬいぐるみが壊れてしまったこと。
大好きだったお祖父ちゃんが一昨年死んでしまったこと。
誕生日に親が仕事で一人ぼっちだったこと。
辛いことは沢山、覚えている。
楽しいことは覚えようとしなくても覚えているから、能力は要らないなと、少し思った。
そう、少し。
だって私はこの能力のお陰で、テストでいい点が取れたし、道に迷わなくなった。
だから、お世話にもなっている。
そんな能力を手放すのは、少し勿体ない気がしていた。
でも.....
●巧翔
白詰が協力してくれた。
良かった...
正直、心配だった。
だって、白詰は能力、そんな嫌じゃないらしいし。
ま、俺もだけど。
でも、
今まで能力に頼っていた俺は嫌だな。
能力は嫌いじゃなくても、自分のことは嫌いだな。
ま、それは良いとして。
白詰が協力してくれたなら、
ほぼ確実に阻止できる。
多分、いける。
大丈夫、信じろ。
葉桜、残念だな、お前の計画はこれで終わりだ。
エレの計画は実行されるかも知れないが、葉桜の計画は確実に阻止できる。
エレの計画はあの短時間ではやはりまだ分からない。
もう一度、エレのところに行けないだろうか。
一人で考え事をしてると、白詰に声をかけられた。
あ、そう言えばここ白詰の家なの忘れてた。
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深夜じゃないのに、深夜テンションです。