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第26話

七日目;莉愛夏
●莉愛夏





やることもなく、部屋で本を読んでいると、メールが届いた。


誰からかしら?

お母様?侑?

あ、それとも川岸さん?

最近、仲良くしてるからそうかも。


そう思って、メールの送信者を見てみると、それはとても意外な人だった。
姫川莉愛夏
姫川莉愛夏
浜田さん?
私にわざわざ連絡をするような事があったのかしら。

どんな内容だろう。

メールを開いて見てみると、それは信じられない内容だった。


私達は、吸血鬼一族を守るとエレに約束した。

で、その為に能力を使いこなす。

でも、それは駄目だと今、止められたのだ。

能力を使いこなすと、今まで中途半端に奪われていた代償が完全に奪われるのだ。

そうなると、私は“消える”。


それは、“死ぬ”とは違うらしい。

私の存在事態が消える。
誰の記憶からも消されてしまって、私なんか元々いなかった事になってしまうのだ。


で、それを阻止する方法が、私が能力を使わないこと。


それを、葉桜さんはやろうとしてる。

代わりに自分を代償にして。

だからそれを更に阻止するために、浜田さん達が動いてるらしい。

で、私に能力は使うなってことを教えてくれた。

でも、これ、侑と川岸さんには教えるなって、書いてある。

どうして?

でもまあ、そこは何かしら考えがあるのだろう。


........さあ、どうしようか。

私、なんでこんな能力欲しがったのかしら?

だってよく考えたら、能力使って、願い叶えるなんて、つまらない。

が願いを叶えたいと思うのはその後にある達成感を味わいたいんだ。

だから皆、願いを叶えるために必死になる...なれる。


元から、こんな能力に意味なんてないじゃない。

だったら使わなくていいなんて私にとっては好都合。

しかもそれで、葉桜さんの計画を阻止出来るのなら、一石二鳥よ。


でも.....

私は吸血鬼も守りたい、助けたい。

そう、エレと約束したんだから。

他に方法はないのかしら。

吸血鬼も守れて、私達も普通に、いつも通りに暮らせる方法。

こんな方法じゃないと、吸血鬼も私達も守れないの?

いや、これで守れるのは私達だけじゃない。

それはそれで駄目よ。


でも.....

どうしようもないのかも。

どちらかを守るには、どちらかを見捨てなければならない。

そういう風に、世の中は出来ている。

諦めよう、諦めるのも大切だ。


私は浜田さんに、教えてくれてありがとう。とだけ送っておいた。