第24話
七日目;真珠
あ、晴斗にも協力して貰おうかな?
私ほ晴斗に、浜田君に言ったことと同じことを話した。
そっか、感情が代償の人に、人の感情を操りたいとか思うわけないよね。
人の感情を操る.....
でも、私はしなくてもいいのに...
ま、いっか。
あ、そっか、成る程ね。
でも、エレに限ってそんなことするだろうか。
だって、あいつの目的は能力を最高だと思って貰うこと。
なのに、使えなくする?
だって、使えなかったら、こんな能力いらない。ってなるじゃん。
有り得ない。確実に使える.....ハズ
あ、そうだ。
うん。そのハズ。
よし!
えっと...今日の子は.....忘れな草だったかな?
うん。忘れな草だ。
ところでなんて声を掛けよう。
うーん...
“おはよう”
と、声を掛けてみた。
“おはよう、じゃないけどね”
あ、聞こえた。
駄目じゃん。
うーん。そっかぁ。
流石、感情のない奴だわ。
どういうこと?
だって....
そう言って、晴斗何処かに言ってしまった。
いや、正確には晴斗の気配が少しずつ薄くなっていった。
から、そんな気がした。
晴斗って、もしかして、
もう、感情が戻っていたりする?
なんとなく、昔の晴斗に戻ってきてる気がする。
なんとなく、だけど....
一週間前の晴斗とは、違う。
晴斗が、一番難しいと思ってた。
でも、晴斗は晴斗自身の気持ちで、代償が戻っているのかも知れない。
言い出しっぺは私なのに、私よりも先に、晴斗が代償を少しずつでも、取り戻している。
なんか、微妙な気持ち。
だって、相手があの、晴斗だなんて。