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第1話

旦那が1人
3,743
2021/09/24 11:34
やっぱりまずは自己紹介からした方が良いよね!私の名前は早良星あなた!早良星家の末娘です!



そんな私はもう18歳になろうとしている。我が家では必ず許嫁の人のところに20歳になったら嫁ぐと言うしきたりがある。



それにあたり、18歳になったら旦那様にご迷惑をお掛けしないよう、花嫁修行たるものをすることになっている。



………な~んて言ってるけど?私実は結婚するつもり無いんだよね~。だって嫁ぐとか…考えただけで無理無理。絶対やっていけないよ。



小さい頃から両親にも「私は結婚はしないもん!」なんて言ってきたが、流石にもう我が儘だと怒られるだろうか。
早良星あなた
やだやだ独身が良いッ!
そう言ってお行儀が悪いとかどうこうを気にせずに暴れ回る私。果たしてこれが18歳にもなろうとしている女のやることなのだろうか…。



ついにベッドに飛び込んだ瞬間、ドアがコンコンとノックされる音が聞こえた。入ってきたのは両親だった。



両親は何故か私に写真を撮りたいと言ってきた。なんか分からないけど昔から写真は頻繁に撮られてたしそのくらいなら良いか。



取り敢えずその場で髪型を整えてもらい、部屋を移動して写真を撮ってもらった。随分と本格的だなぁ…。



私は自覚がないけど、早良星家は凄いお金持ちの家だって聞いた。確かにお家が大きいし、なんとなく今着ているこの服も高そうに見える。



もしかしたら私がお金持ちの家の末娘だから、出掛けた先々で沢山のカメラを向けられたのかな?よく分からないけど。



写真を撮られた私は何故かそのままお父さんの部屋まで連れて行かれた。大事な話でもあるのかな、と緊張する。



………もしかして、お父さんが大事にとっておいたなんとなく高そうなケーキ食べたから怒られるのかな…()



なんて思いながら部屋に入ると、見慣れたフカフカのソファーに座るように促されたので、ゆっくりと座った。
早良星あなた
ところで、話とは何でしょうか
あなたにもそろそろ花嫁修行の時が来たのよ
早良星あなた
え?でも私結婚はしないって……
あなたに、お見合いの希望が来たんだよ。それも私達と永年仲良くしてくれているあのジョースター家からね
そう重々しい顔で言ったお父さん。ジョースター家…そんなに凄いお家なのかな。私は聞いたことがないけれど。

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