とてもじゃないけど今入りたくない!!顔が凄く火照っていて今にも火が出てきそう…。
しかし、ここで使用人の方が……
と、めちゃくちゃ意味深な笑顔を浮かべて旦那様達に言ってしまったのだ!!何をするだァーッ!私、出てこないといけないじゃん!
思わず使用人の方を鋭い目で見てしまう。しかしその人はどこ吹く風で全く通用していないようだ。こんなことってあるんでしょうか????
小声でそう言って睨み付ける。それでも尚ニコニコしていて動じていない使用人さん。余計に許せぬ~!使用人とて許せぬ~!
まともに失礼しますすら言えずに、恐る恐るその部屋に入ると……
ひぇえええええ!!想像以上に歓迎されてて嬉しいと同時にやっぱり恥ずかしい…!!しかもこの家の雰囲気や、5人が纏っている絶対高そうな服も相まってオーラが凄い…。
と、取り敢えず先に伊達巻き渡さないと!!今更な感じはあるけど…まあ……松の内に間に合ってればセーフでしょう!()
すると、まるで私がこう言うのを持ってくるのを見透かしていたかのように、使用人がササーッとお皿を持ってやって来た。
わぁ、あのお皿絶対に高そう…。お皿の外側を金で縁取りしてあるもの。
そう人のお家のお皿を見ていると、ジョルノさんが自分の隣の椅子を引いて手招きした。
な、なな、何で私が誰の隣に座るのかで揉めているんでしょうか~!?私そんな、別に誰の隣でも良いんですけど…。
混乱していると、横からツンツンと肩をつつかれた。
ジョナサンさんの隣の椅子に腰かけると、ジョナサンはまだ言い争っている4人に大声で「ほら、食べるよ!」と声をかける。
流石長男だ、彼の声を聞いた4人はすぐに言い争いをやめてこちらを見た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!