第8話

旦那が8人
2,670
2022/01/05 08:48
とてもじゃないけど今入りたくない!!顔が凄く火照っていて今にも火が出てきそう…。



しかし、ここで使用人の方が……
使用人
皆様……お客様がいらっしゃいましたよ
と、めちゃくちゃ意味深な笑顔を浮かべて旦那様達に言ってしまったのだ!!何をするだァーッ!私、出てこないといけないじゃん!



思わず使用人の方を鋭い目で見てしまう。しかしその人はどこ吹く風で全く通用していないようだ。こんなことってあるんでしょうか????
使用人
さあどうぞ、お入りくださいませ♪
早良星あなた
ホントに許しませんからね~っ…!
小声でそう言って睨み付ける。それでも尚ニコニコしていて動じていない使用人さん。余計に許せぬ~!使用人とて許せぬ~!



まともに失礼しますすら言えずに、恐る恐るその部屋に入ると……
ジョルノ·ジョバァーナ
えっ、あなたさん!?
東方仗助
おー!今度はあなたから会いに来てくれたんだな!!
ジョセフ·ジョースター
マジ?超うれピー!!
ひぇえええええ!!想像以上に歓迎されてて嬉しいと同時にやっぱり恥ずかしい…!!しかもこの家の雰囲気や、5人が纏っている絶対高そうな服も相まってオーラが凄い…。



と、取り敢えず先に伊達巻き渡さないと!!今更な感じはあるけど…まあ……松の内に間に合ってればセーフでしょう!()
早良星あなた
こ、これ、宜しければ…!
ジョナサン·ジョースター
これは…わぁ、伊達巻きだ!ありがとうあなた!
早良星あなた
い、いえいえ!お気に召さなければ、あの…ゴミ箱に捨てていただいてしまっても構わないので!
空条承太郎
んなことするわけねぇだろ、俺達で食うぜ
すると、まるで私がこう言うのを持ってくるのを見透かしていたかのように、使用人がササーッとお皿を持ってやって来た。



わぁ、あのお皿絶対に高そう…。お皿の外側を金で縁取りしてあるもの。



そう人のお家のお皿を見ていると、ジョルノさんが自分の隣の椅子を引いて手招きした。
ジョルノ·ジョバァーナ
あなたさん、こちらにどうぞ
早良星あなた
えっ、宜しいのですか?ありがとうございま……
ジョセフ·ジョースター
おいジョルノ!お前それであなたを自分の近くにいさせる魂胆だろ!
ジョルノ·ジョバァーナ
おやおや、バレてしまいましたか…ならば認めるしかありませんね。ええ、そうですよジョセフ
早良星あなた
あ、あの~…?
東方仗助
ちょ、それはズルくねぇ!?あなた!こっち座ってくれよ!
空条承太郎
おい、テメーの隣は論外だぞ仗助。あなたお手製味噌汁を食ったんだろ?
ジョセフ·ジョースター
俺も同感だ!仗助の隣だけはあり得ねぇ!!
な、なな、何で私が誰の隣に座るのかで揉めているんでしょうか~!?私そんな、別に誰の隣でも良いんですけど…。



混乱していると、横からツンツンと肩をつつかれた。
ジョナサン·ジョースター
あの4人は放っておいて、僕の隣においで
早良星あなた
あ、是非!
ジョナサンさんの隣の椅子に腰かけると、ジョナサンはまだ言い争っている4人に大声で「ほら、食べるよ!」と声をかける。



流石長男だ、彼の声を聞いた4人はすぐに言い争いをやめてこちらを見た。
東方仗助
い、いつの間にジョナサンの隣に!?
ジョナサン·ジョースター
君達が喧嘩してる間に、僕の隣に座らせちゃいました!
空条承太郎
してやられたぜ…。

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