無事私の醜態を写真に収められて満足したのか、承太郎さんはどこか嬉しそうな顔をして帰って行ってしまった。何だろうこの生き恥は()
取り敢えず、もう今日のことは忘れよう。そう決めた私はリフレッシュがてらすぐにお風呂に入って、その日はもう秒速で寝た。ああ言うことは忘れた方が良い。
しかし、神はこれを許さなかった。と言うのも、次の日旦那様達が私に会いに来られてしまったのである。承太郎さんは私を見てニヤニヤしている。よ、余裕をこいている…!!
かなり悔しい気持ちになっていたが、彼等は(絶対悪意はないと思うのだが)私に更なる追撃をかましてきたッ!!
間違いなく承太郎さんに昨日のことをリークされているなジョナサンさん!?おい!?(半ギレ)
私がゆっくりと承太郎さんの方を向くと、彼はいかにも「してやったり」とでも言うような顔をして私を見ていた。とんでもねぇ承太郎さんだ!!(?)
ツッコみたいことが多過ぎて逆に何も言えずにいたが、ジョナサンさんは「でも!」と吹っ切ったような笑顔を浮かべて言った。
笑顔でこれまた凄いことを言ったジョナサンさんを前に思わず下を向いて黙り込んでいると、頭の上に大きな何かが乗っかった。ジョナサンさんの手だった。
流石に5人対1人は過酷過ぎる!!恥ずかし過ぎてもう持たないよ!!(瀕死)
こうなっているのは全て承太郎さんのせいだ…。アイツ…アイツだけは…!(スピードワゴン)←
憎むべきは承太郎さんッ!!何ィ!?考え直せあなた!!ともうよく分からない1人茶番劇のようなものを繰り広げていると、今度はジョルノさんからトドメの一撃が。
颯爽と歩み寄って所謂「顎クイ」をする彼。や、ややややヤバい…こんなこと異性にされたことなんて当然ないから心臓が凄いドックンドックン言ってる…!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!