『うん。暇』
『あー…』
『山岸ー』
山岸「え、あ、なんだよ」
『暇』
山岸「そんなこと言われてもよぉ…」
きーんこーんかーんこーん
『あ、終わった』
『やったぁァ”ァ”ァ”ァ”ァ”休み時間だぁぁぁ』
『山岸ー!友達紹介しろよ!』
山岸「お、おう…」
あっくん「なぁお前!俺千堂敦って言うんだ、よろしくな!あ、みんなからはあっくんって呼ばれてるぜ!」
『呼ばなくても勝手に来たな』
山岸「おう…」
武道「お、俺花垣武道!」
『うん知ってる』
武道「え?」
『あ、ごめんなんでもない』
タクヤ「俺山本タクヤ!よろしく!」
『ん、』
マコト「俺は鈴木マコトだ!俺ら不良だかんな?あっくんがお前に挨拶してっからしてるだけだぜ?」
『うお、めっちゃマウント取ってくるじゃんwww』
『やべー…』
『お前らに彼女が出来ない理由がわかったぜ』
『あ、山岸とマコトだけな?』
山岸「なんでだよッッ!」
『えー?だってあっくんとタクヤいい子だもん』
あっくん「いい子って…」
『あ、そーだ』
『授業中まじ暇なんだけど』
『全部分かるし問も解き終わっちゃうしさぁ…』
山岸「あなたって頭良かったんだな…」
『おい』
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。