あなた達が来たのはいつものベンチ
あなたside
2人とも無言。
あの幸せだった観覧車の時の無言とは違うな。
緊張してる。みたいな気持ち
そう言うと風磨があなたに抱きついた
風磨の顔がさっきより、さらに近くなった
あなたはあの頃の事を思い出して
1粒の涙が流れた
その時、風磨があなたの頭を風磨の肩に
ポンッと乗せた
そして、頭を撫でながら、こう言った
風磨があなたにキスをした
『大好きです』
”ずっと一緒にいたい”
”なんか毎日が楽しい”
”ずっと、どんな時もあなたの事を考えてしまう”
恋を忘れた私に
恋を教えてくれたのは
あなたでした。
私はあなたの事が大好きです。
END
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!