数学の先生、私の隣のオレンジ髪を見ながら
そう言ったんだけど。
…常習犯か。
交換した答案は、真っ白。
何も書かれてなかった。
…これ、き、気まずっっ!!
なんか、ご愁傷様です… ((
( キーンコーンカーンコーン… )
あの後の授業も、隣のオレンジ髪に教科書を
見せてもらってた。
私がオレンジ髪って言い続けてるのは、
…単純に名前を忘れたからである。(
お礼を言おうと思ったら、チャイムが鳴ると同時に
さっさと教室から出ていってしまったから…
お礼も言えない始末。
また明日って誘ってくれるんだ。
…いい子達だな。
さて、学校探検はホントの事だし、
…まずは中庭にでも行ってみよっかな。
とにかく、私一人で静かにご飯を
食べられるような所を探そう。
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。