「」…🐿
『』あなたちゃん


友達と笑う声。
授業中の真剣な顔。
テストの時の困った顔。
「次の授業終わったらお弁当？！」って騒ぐ顔。声
美味しそうに食べる顔。




君の全ての表情がこんなにも輝いてるのは青春フィルターがかかっているから。そんなんじゃない。きっとそれとは関係ない。
君のその輝きは僕の心にどストライクに入ってくる。

『てひょなぁーやっぱりここ分かんない』

君はいつもそうだ。そんなことを言って僕のところに来る

「たまには自分で考えてみたら？」

そんな意地悪を言う。
そんなこと思ってない。むしろ頼られてちょー嬉しい

『…考えても分からなかったからてひょんンに聞いたのに…』

「ごめん。わかってた」

うん知ってた。君のことずーっと見てるからね。
君がそこの問題で授業中首傾げてたのだってばっちりみた

『なんか今日のてひょな意地悪』

かもしれない。君の輝きに見とれてちゃダメだ。抜け出せなくなる。と思って若干距離を置こうとしたときだったから。
まぁずっと見てる時点で無理なことは明らかだったんだけど

「ごめんごめん。んでここ？ここはねぇ……」

他の人に教える時も丁寧に、分かりやすく教える。
時々君の様子も伺いながらわからなそうな顔をしてれば、よりわかりやすいように。
僕って教師向いてるんじゃない？思うけどきっと無理だ。
君にしか教えたくない

『やっぱりてひょなは天才だよ！お礼にさ、今日帰りにカフェで奢ってあげる！』

君からのデートのお誘いは嬉しいよ。
まぁ違うんだけど。
けど君に奢らせるのはちょっと気が引ける

「いいよ別に。そのお金は友達と遊ぶ時に使いな。」

『いいの！私がてひよなに使いたいの！』

はぁ全く。可愛いこと言うね。

「わかった。じゃあ奢らなくていいからさ、今日の放課後はデート。して？カフェだけじゃなくてさ。」

『え？！デート/////そんな言い方しないでよ。』

わざとに決まってるじゃん。
君のそういう顔が見たかった

『わざとだけど？デート。しようよ。照れてる顔も可愛い。流石あなただね』

全部本心だ。嘘なんかもう付けない

「ねぇ。今日のてひょなおかしいよ？可愛いとか、デートとか。そんなの彼氏と彼女が言い合う言葉だよ！みんなにそう言ってるの？」

違うに決まってるじゃん。だいたい女子なんか君としか喋らないよ

『言わないよ？あなたにだけ。僕はあなたの彼氏になりたい』

「え？それ本気？」

『もちろん。今日遊ぶのだってただの遊びじゃなくて、デートに変えたい。』

「…私も。てひょなとデートしたい…」

ほら。またそうやって僕を喜ばせる。
ん？待ってこれって付き合えるってこと？

『え？両思い…？』

「うん。そういうことになるんじゃない？/////」

そうやって可愛い顔して照れる君がまた可愛くて可愛くてしょうがない。

『やった。んじゃ放課後楽しみしてる』

「うん。じゃあね/////」

席に着いた君を見て、ああ可愛いな… そして恋人同士になれた喜びを噛み締めた。
何をしてたって僕の目には君が1番輝いて見える。

やっぱり僕は、君から抜けだけそうにない