そのあと、永遠とニコライの計画とかいいつつ脱線したり、散々だった。
簡単に云えば、戦争を仕掛けるそういうことらしい
どうなっても構わないけど、其の時は私は国外へ逃げるだけだし
その後、“シグマ”と云う謎の男から宝石を3つほど見繕ってもらった、センスは申し分ないぐらい有る
少し、オドオドしていたけれど、其れは私が怖いってことなのかな……?怖がらせる気はなかったのに
またね、と微笑み乍、ドアを閉めた__
さて、戦争を仕掛ける前それ迄に新たな事業を展開させて一刻も早く名を世に広めるしかない……
其れも良い方向で
とは云いつつ、何も思いつかなかった……
何かいいモノないかな……御呪いとか始めてみる……?いやー、今の人たちが簡単に信じるわけが無いしな……
矢張り、機能的な製品を作って売るのが良いよね。
兎に角、私は私のやれることを……
確か、交流会にて東の地域でのみ流通している紡織物を王国の首都で売りたいが、
その東の地域“サフィラ”は長距離の移動が困難の為、ミハイロヴィッチに運送を引き受けて欲しいと云う取引を馬鹿なアイリスが父親に持ち掛けて来たが、
その事業は大失敗で、赤っ恥をかいた。
抑が可笑しいのだ。小説を見ていて思ったことだが、紡織物の代金もミハイロヴィッチ家が経営している大きな銀行、シャーン・ミハイロ銀行から借りるだとか、
しかも、相当な額を借りるだなんて。
こいつは利息という概念を知らないのか並に借りようとしていた。
しかも、話をもちかけてきたサフィラの長である“トリテリア・ナルニア”と云う男は自信満々に、『家門の〜名にかけて〜』とかどうたらこうたら云っていたが、支払う気など毛頭ないだろう。
それはそれとして、私は例の交流会に出席してきた
そこにはアメリアも居るようで、噂をされている女二人が出会うなんて最低最悪無もんで。
そして、ナルニアが私に声を掛けていた。
すると、割り込むかのようにアメリアが入ってきた
アメリアは順調にナルニアと話を進めていたが、その事業に足を突っ込めば赤っ恥をかくと教えてもらわなかったのかしら。少なくとも私はかいたけど。
過去の私は気づきもしなかった。
運用を引き受けて欲しい、お金を貸してくれ、
詰まるところ、金と苦労はミハイロヴィッチが担い、甘い蜜、収益は全てあちらのものってことになる。
もし、と云うから確実に事業は失敗するから、ミハイロヴィッチがその余波を受け止めならなければいけない。
実際大変な思いをしていたのを知っているから。
こんな、クソみたいな提案を受け入れるわけが無い。
アメリアは最初から見抜いていた、資産家の娘であるアイリスが商業に詳しくないのを。これで何度みんなから嘲笑われたか
今もクスクスと笑いが飛び交っている
クスッとアメリアに対して笑いが起きた。
あー悔しがってる〜でも仕方ないよね。私に話を降ってくるんだもん
ナルニアはニヤニヤしつつも、見本を持って再度また、交流会に来ると。
苦い顔のアメリア、気分のいい私__
な〜んて最高なんだろう!!!
あのまま苦しめばいいんだわ!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。